Japan Australia Information Link Media パースエクスプレス

パースエクスプレスVol.195 2014年4月号

≫ フリーマントルに見参!『名古屋おもてなし武将隊』

≫ 消息不明機MH370の捜索海域はパースの沖合


 社 会
 

フリーマントルに見参!『名古屋おもてなし武将隊』

名古屋を代表する戦国武将たちが、姉妹港都市であるフリーマントルのイースター・ホリデーを盛り上げる!

 本誌先月号(Vol.194)でも紹介した、世界各国の大道芸人がその一芸を披露する『フリーマントル・ストリートアート・フェスティバル』。この一大イベントに、なんと日本からもパフォーマーの参加が決定!その名も『名古屋おもてなし武将隊』。  多くの戦国武将を輩出した“武将の聖地”名古屋の魅力を伝えるため、ゆかりある武将と陣笠隊で結成されたという彼ら。名古屋城にて観光客への「おもてなし」を主な活動内容とするこの武将隊から、フリーマントルに向けて武将の『豊臣秀吉』と『徳川家康』、また陣笠隊の『踊舞』が出陣!刀や槍をひっさげた鎧武者たちが豪快に舞い踊る姿は必見!乞うご期待!


【Fremantle Street Arts Festival
(フリーマントル・ストリートアート・フェスティバル)】

開催期間:4月19日(土)〜21日(月・祝) 場所:フリーマントル市内各所
詳細:www.fremantle.wa.gov.au/festivals/street_arts_festival
【名古屋おもてなし武将隊ウェブサイト】
http://busho-tai.jp/

写真・情報提供:City of Fremantle / Fremantle Street Arts Festival、在パース日本国総領事館総領


—トップへ戻る—



 社 会
 

消息不明機MH370の捜索海域はパースの沖合

マレーシア航空370便(MH370)が、3月8日(土曜日)に突如姿を消した。マレーシアのクアラルンプールから中国の北京に向かっていた同機には、12人の乗員を含む239人が乗り、うちオーストラリア人乗客は6人。パース在住の男性も1人いた。また、乗客の国籍は15の国と地域に及び、中国人乗客が152名と最多で日本人国籍の乗客はいなかった。

消息不明機MH370の捜索海域移行

3月8日、午前0時41分(現地時間)にクアラルンプール国際空港を出発した同機は、同日午前6時30分に北京首都国際空港に着陸予定だったが、離陸の約50分後に管制局との交信を絶っている。当初は、タイランド湾やベトナム沖、マラッカ海峡に墜落したのではとの見解にて捜索が行なわれた。3月10日には、マレーシア政府から日本政府へ支援要請が入り、防衛省は国際緊急援助隊として航空自衛隊のC‐130輸送機と、海上自衛隊のP3C哨戒機を派遣。航空事故に際して自衛隊が国際緊急援助隊を派遣するのは本件が初めてとなった。

その後、依然と消息不明の同機について飛行目的地とは異とする南方のインド洋が捜査海域に含まれ、3月20日、オーストラリアのトニー・アボット首相が、「オーストラリア海洋安全局(AMSA)による衛星画像の解析から、消息不明のマレーシア航空370便の破片とも思われる物体を発見した」と発表し、同局緊急対策本部長ジョン・ヤング氏は「発見場所は、西オーストラリア州のパースから東南約2,500kmの沖合。最長約24mもの物体も確認した」と付け加えた。しかし、これをマレーシア航空370便のものと裏付ける追加報道はなされていない。

3月23日に海上自衛隊(隊長:岩政秀委2等海佐)のP3C哨戒機、また海上保安庁から派遣されていたガルフストリームVも、マレーシアからオーストラリア・パースにあるピアース空軍基地へと捜索海域移行のため移動した。翌24日、パース時間の午後5時、オーストラリア空軍のP3C哨戒機が捜索を終え、ピアース空軍基地に戻るも、パイロットの記者会見は突如キャンセル。世界各国から集まったジャーナリスト達と15台以上のカメラは肩透かしを喰らう。そしてその夜、マレーシアではナジブ首相が衛星データの解析結果として「旅客機はインド洋の南部に墜落した」との見方を示した。

各国の軍用と民間機による空からの捜索、オーストラリア海軍軍用船などの海からの捜索も平行して進められ、破片や物体とも思われるものは発見されている。しかし、同機のもととは断定されていない。引き続き、海上自衛隊P3C哨戒機も現場海域にて捜索を行い、4月2日には日本メディアが同機に搭乗取材し、日本のテレビ局TBSが配信するニュースサイト「News i」でその捜索模様が伝えられた。

そんな中、4月5日、中国の巡視船がパースから北西1,700kmの海域で信号を探知したとの報道がなされた。この信号が同機の飛行状況を記録している「ブラックボックス」から発信されたものかは不明だが、3日後の8日には、オーストラリア海軍の洋上支援船が再び信号を探知したと捜索活動の指揮官を務めるアンガス・ヒューストン前豪国防軍司令官が発表した。

マレーシア航空370便の「ブラックボックス」の発見は、消息不明の謎を解き明かす手掛かりとなるだろう。ただ、ブラックボックスの一部であるフライトレコーダー(飛行記録装置)のバッテリーが持続するのは約1カ月とされる。マレーシア機は、3月8日に消息を絶っており、捜索には猶予がない。

捜索海域をパースの沖合に移行後の報道の流れ

【3月24日】 オーストラリア空軍のP3C哨戒機は、パースから2,500 km南西の海域で1つ目はグレー、もしくはグリーンの物体、2つ目はオレンジ色の長方形の物体を発見したと報告。同日、早い段階で中国籍機によっても物体の発見が報告されているが、同一物のものではないとされている(この2件の報告は、パース沖合での捜索活動において最初の物体発見を伝えるものとなった)。

【3月25日】 天候不順のため捜索は延期。

【3月26日】 オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、日本、中国、韓国の6カ国から7機の軍用機と5機の民間機が捜索に協力。オーストラリア海軍からは、補給艦のHMAS Successが海からの捜索に当たる。

【3月27日】 引き続き、空と海からの捜索が行なわれ、海上保安庁のガルフストリームVも捜索を続ける。

【3月29日】 28日より捜索エリアを現状域から北東1,100kmに移動し、パースから西に1,850kmのところにする。複数の物体が発見されたとの報告があり、また海面からの物体回収も進められるが、マレーシア航空370便のものとは断定するまでには至らず。

【3月30日】 31万9千平方kmを、9機の飛行機と8隻の船で捜索。

【4月2日】 海上からは10機、海面からは9隻で、パースから北西1,500km、23万7千平方kmのエリアを捜索。

【4月5日】 中国籍の船が捜索海域にて信号を探知。だが引き続き、その信号がマレーシア航空370便の「ブラックボックス」ものとは断定できず。

情報参照元:Australian Maritime Safety Authority(www.amsa.gov.au)/The Joint Agency Coordination Centre(www.jacc.gov.au)



—トップへ戻る—