パースエクスプレスVol.127 2008年8月号


≫ 17名がJETプログラムで日本へ
≫北京オリンピックが開幕!


 社会
  17名がJETプログラムで日本へ

7月18日、在パース日本総領事公邸にて今年度西オーストラリア(WA)州から、「語学指導等を行う外国青年招致事業(The Japan Exchange and Teaching Programme/略称:JETプログラム)」に参加する17名への歓送レセプションが行われた。
 レセプションでは、最初に佐藤虎男在パース日本国総領事とKerry Coxエディスコーワン大学学長による挨拶が述べられ、今年度の参加者に激励の言葉が送られた。その後、17名それぞれが配属先とともに発表され、代表してコルベ・カトリックカレッジの教諭で今回兵庫県赤穂市に配属されるLouise Scharfさんのスピーチが行われた。本年度のWA州からの参加者は、1名が地方公共団体で国際交流活動に従事する国際交流員(CIR:Coordinator for International Relations)として鹿児島県に、その他の16名が小学校や中学校、高等学校などで語学指導に従事する外国語指導助手(ALT:Assistant Language Teacher)として、兵庫県、山形県、山梨県、宮城県など1府7県に配属される。 

JETプログラムの参加者たち
今回CIRとして鹿児島県で働くDonican Lamさんは、「配属先では、鹿児島弁を学び、現地特産の料理を食べるのが楽しみです。また、現地の人々と仲良くなって、文化や伝統を体験したいです」と日本語で話し、日本での生活に期待を膨らませていた。
 同プログラムは、昭和62年に始められ、外国語教育の充実と地域レベルでの国際交流を図ることを目的として、地方公共団体が総務省、外務省、文部科学省、そして財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下に実施されている。昨年度は、オーストラリアから316名が参加した。

激励の言葉を送る佐藤総領事

挨拶をするKerry Coxエディスコーワン大学学長

参加者を代表してスピーチをするLouise Scharfさん

参加者を代表してスピーチをするLouise Scharfさん
 

 スポーツ
  北京オリンピックが開幕!

8月8日(金)の開会式で幕を開けた北京オリンピック。そこでは、国・地域の期待を背負う代表選手たちが、それぞれのベストに挑戦する。今もたくさんのドラマと感動が生まれている北京オリンピックは、8月24日(日)の閉会式まで目が離せない!
※記事内容は8月12日現在までのものです。

<日本とオーストラリア 前回を上回るメダル獲得となるか!>

 オリンピック史上最多の204カ国・地域から選手が参加している北京オリンピック。日本勢は大会2日目の8月9日、シドニー、アテネ両五輪で金メダルを獲得している柔道女子48kg級の谷亮子が登場し、3連覇を目指した。1回戦から3回戦までを優勢勝ちで準決勝に進むも、アリナ・ドゥミトル(ルーマニア)を相手に組み手をうまく取ることができず惜敗。しかし、3位決定戦を一本勝ちし、銅メダルとなり、92年のバルセロナ五輪以降、5大会連続のメダル獲得の快挙を成し遂げた。翌日の3日目には、柔道女子52kg級で19歳の中村美里が準決勝に出場。アン・グムエ(北朝鮮)に優勢負けするものの、3位決定戦で金京玉(韓国)に勝ち、平成生まれの選手で初のメダルに輝いた。また同日、柔道男子66kg級の内柴正人が決勝でバンジャマン・ダルベレ(フランス)に寝技で一本勝ちし、日本勢今大会初の金メダルを獲得。個人ではアテネ五輪に続く2連覇となった。
 大会4日目には、予選を危なげなく勝ち進んでいた競泳の北島康介が男子100m平泳ぎ決勝に出場した。北島は、予選で好タイムを出し1位通過をしていたアレクサンドル・ダーレオーエン(ノルウェー)、宿敵と言われたブレンダン・ハンセン(米国)を相手に、後半の追い上げで世界新記録となる58.91秒をたたき出し、見事2連覇となった。5日目の体操男子団体総合では、日本勢は質の高い演技を見せたが、中国の総合的な力に敗れ、銀メダルとなった。また、同じ日に谷本歩美が柔道女子63kg級で優勝、アテネ五輪に続く全試合一本勝ちの記録を伸ばし、世界に力の差を見せつけた。
 一方でオーストラリア代表は、3日目に競泳女子4×100m自由形リレーで銅メダル、女子400m個人メドレーでは、ステファニー・ライスが世界新記録の4分29.45秒で優勝した。4日目には、今度は男子が4×100m自由形リレーで銅メダルを獲得し、女子100mバタフライ決勝ではリスベス・トリケットとジェシカ・シッパーがそれぞれ金メダルと銅メダル、男子100m背泳ぎ決勝ではハイデン・ストッケルが銅メダルになるなどのメダルラッシュで、競泳大国の名を知らしめた。その他、5日目にカヌー(スラローム)男子カナディアンシングルでロビン・ベルが銅メダル、さらに飛び込み女子シンクロ高飛び込みでは中国の高得点に敵わなかったものの銀メダル、馬術(総合馬術)団体でも銀メダルを獲得した。

2004年アテネ五輪メダル獲得数
ランキング
国名
合計
1
米国
36
39
27
102
2
中国
32
17
14
63
3
ロシア
27
27
38
92
4
オーストラリア
17
16
16
49
5
日本
16
9
12
37
6
ドイツ
13
16
20
49
7
フランス
11
9
13
33
8
イタリア
10
11
11
32
9
韓国
9
12
9
30
10
英国
9
9
12
30
<オーストラリア代表 注目の選手たち>
2004年のアテネ五輪で世界の強豪を相手に見事メダルを獲得し、北京でもメダル獲得を目指している主な選手たちを紹介します。それぞれの選手に注目して、日本とオーストラリア両国を応援しよう!
※本頁で紹介するのは、8月15日以降に競技がある選手です。

※記事内容は8月12日現在までのものです。

個人種目
競泳 Swimming
Grant Hackett

●1980年5月9日生まれ
●ゴールドコースト(QLD州)出身
●198cm ●96kg

アテネ五輪での成績
男子1,500m 自由形 (金)
男子400m 自由形 (銀)
北京五輪でのこれまでの結果
決勝 男子400m 自由形 6位
自転車トラック Cycling-Track
Ryan Bayley

●1982年3月9日生まれ
●スビアコ(パース)出身
●182cm ●90kg

アテネ五輪での成績
ケイリン (金)
スプリント (金)

自転車トラック Cycling-Track
Anna Meares

●1983年9月21日生まれ
●ブラックウォーター(QLD州)出身
●165cm ●70kg

アテネ五輪での成績
女子500m タイムトライアル (金)
女子スプリント (銅)

飛び込み Diving
Mathew Helm

●1980年12月9日生まれ
●バーク(NSW州)出身
●170cm ●62kgg

アテネ五輪での成績
男子高飛び込み (銀)
男子シンクロ 高飛び込み (銅)
北京五輪でのこれまでの結果
シンクロ高飛び込み 決勝 4位
陸上 Athletics
Jane Saville

●1974年11月5日生まれ
●シドニー(NSW州)出身
●164cm ●52kg

アテネ五輪での成績
女子20km 競歩 (銅)
団体種目
ホッケー Hockey
オーストラリア男子代表チーム
アテネ五輪での成績
金メダル
北京五輪でのこれまでの結果
予選 vsカナダ ○6‐1

バスケットボール Basketball
オーストラリア女子代表チーム
アテネ五輪での成績
銀メダル
北京五輪でのこれまでの結果
予選 vsベラルーシ ○83‐64
予選 vsブラジル ○80‐65
ソフトボール Softball
オーストラリア代表チーム
アテネ五輪での成績
銀メダル
北京五輪でのこれまでの結果
予選 vs日本 ●3‐4

自転車トラック Cycling-Track
オーストラリア男子団体
追い越し代表チーム
アテネ五輪での成績
金メダル
陸上 Athletics
オーストラリア4×400m
リレー代表チーム
アテネ五輪での成績
銀メダル
 
<西オーストラリアの注目の選手たち>
今回のオリンピックには、西オーストラリア州からもたくさんのアスリートが参加している。ここでは、その中で注目したい選手をピックアップ!地元の選手たちを応援しよう!
※本頁で紹介するのは、8月15日以降に競技がある選手です。
水球 Water Polo
Tim Neesham

●1979年10月20日生まれ
●フリーマントル 出身
●184cm ●86kg

参加種目
男子水球
過去の実績
●2008年ワールドリーグ・スーパーファイナルズ(イタリア)3位
●2007年世界選手権(メルボルン)10位
水球 Water Polo
Gemma Beadsworth

●1987年7月17日生まれ
●パース 出身
●180cm ●79kg

参加種目
女子水球
過去の実績
●2008年ワールドリーグ・ファイナルズ(スペイン)3位
●2007年世界選手権(メルボルン)2位
自転車トラック Cycling - Track
Cameron Meyer

●1988年1月11日生まれ
●パース 出身
●181cm ●68kg

参加種目
男子ポイントレース
過去の実績
●2008年ツアー・オブ・ジャパン 総合1位
●2008年トラック・ワールドカップ(アメリカ)ポイントレース 優勝
バスケットボール Basketball
Shawn Redhage

●1982年1月21日生まれ
●ネブラスカ 出身(パース在住)
●203cm ●105kg

参加種目
男子バスケットボール
過去の実績
●2008年全豪バスケットボールリーグ 4位
●2007年全豪バスケットボールリーグ 3位
陸上 Athletics
John Steffensen

●1982年8月30日生まれ
●パース 出身
●180cm ●71kg

参加種目
男子4×400mリレー/男子400m
過去の実績
●2008年全豪選手権(ブリスベン)400m 2位
●2006年コモンウェルスゲームズ(メルボルン)400m 優勝
テコンドー Taekwondo
Tina Morgan

●1982年8月10日生まれ
●タウンズビル 出身(パース在住)
●173cm ●64kg

参加種目
女子67kg級
過去の実績
●2008年スペインオープン(スペイン)57‐67kg級 優勝
●2006年ワールドカップ(タイ)63‐67kg級 優勝
カヌー・カヤック
Canoe/Kayak - Flatwater
Lisa Oldenhof

●1980年3月26日生まれ
●パース 出身
●169cm ●63kg

参加種目
女子カヤックフォア500m
過去の実績
●2008年ワールドカップ2(ドイツ)カヤックフォア500m 4位
●2007年ワールドカップ3(フランス)カヤックフォア500m 2位
ホッケー Hockey
Bevan George

●1977年3月22日生まれ
●ナロジン 出身
●190cm ●87kg

参加種目
男子ホッケー

過去の実績
●2008年チャンピオンズ・トロフィー(オランダ)優勝
●2007年チャンピオンズ・トロフィー(マレーシア)2位

ホッケー Hockey
Emily Halliday

●1979年4月5日生まれ
パース 出身
●169cm ●63kg

参加種目
女子ホッケー
過去の実績
●2008年チャンピオンズ・トロフィー(ドイツ) 5位
●2006年ワールドカップ(スペイン)2位

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