マンデュラ線は、WA州で初めての試みである地下鉄をシティ内を縦断するように建設され、パース・シティとパースの南にあるマンデュラまでの74kmを走る路線で、計画当初の完成時期から大幅に遅れての開通となった。
同日、パース発の最初の電車には、Alan Carpenter州首相やAlannah MacTiernan都市計画・インフラ大臣を含む関係者やメディア、そして抽選で選ばれた市民、計約1,500人が乗車した。そして、マンデュラで行われた開通記念セレモニーでは出店や音楽イベントなどが開かれ、マンデュラ線の開通を祝った。
MacTiernan都市計画・インフラ大臣はこの日の開通に際して、「WA州で前例のないこの大規模なプロジェクトは本当に難しく、長い月日を要しましたが、今は満足感でいっぱいです。この路線から見える、スワン川とキャニング川などは、パースを訪れる方々にぜひご覧いただきたい景色の1つです」と、同路線の観光面での役割も強調した。
今回の開通により、パース‐マンデュラ間は、従来のバスで1時間ちかくかかった距離を約48分でつなげた。また、1日におよそ50,000人の利用が見込まれているほか、交通渋滞が問題視されていたクイナナ・フリーウェイを利用する、最大21,000台の自動車の利用者が同路線を通勤などに利用することが予想され、排気ガスによる環境への影響が緩和されることも期待されている。
|
パース・シティとサウス・パースを結ぶナロウ・ブリッジ(Narrow Bridge)を走る、マンデュラ線の電車。
多くの人が利用するエスプラネード駅
|