[第5節] 現代サッカーとビジネス

<契約と契約金>
「契約の金額を気にして、サッカーをしたくはない。お金というのは本当に自分がやっただけ、ついてくるものだと思っています。クラブ間との契約については、全て代理人を通してやっていますが、契約内容や金額についてあれこれ考えたくはないですね。自分はサッカーをすることに集中したいと常々思っています。でも、クラブ側もビジネスですから、いろいろとあると思います。以前、シンガポールのクリメンティ・ハルサというサッカーチームに所属していた時、クラブのオーナーともめたことがありました。それは、契約期間中の移籍を志願したことで、クラブのオーナーは移籍金を吊り上げ、すんなり移籍をさせてくれなかったんです。当然、選手の保有権はクラブ側にあるので、もし契約期間中の移籍を希望する場合は移籍金を払わなくてはなりません。そこで、希望移籍先のチーム(オリンピック・シャークス)からと足りない分は自腹を切り、クリメンティ・ハルサに移籍金を支払いました。それにより、シンガポールでプレーしていた4ヶ月間分のお金は全部なくなってしまったけど…」
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