ここまでずっと僕の話に付き合ってくれてありがとうございます。
実はMADISONとも相談して近々イミグレーションオフィスに出頭することに決めました。パース滞在中は、この話を書き終えるまでほとんど机に向かいっぱなしで、1日に1回自転車を借りてスワン川のまわりを走るのだけが僕達の息抜きでした。
先日も2人で自転車に乗っているうちに夕立に遭ってしまい、仕方なくバーズウッドカジノの近くの橋げたの下で雨宿りをしたのですが、雨脚が激しく僕達の避難していた四角い小さいトンネルの両側がまるで滝の中に入ったように水のカーテンで覆われてしまいました。足元の地面は両側の入り口から入ってきた水でみるみる見えなくなって行きました。
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そんな中で隣のMADISONは靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、すその濡れ出したジーンズを脱ぎ、ついでだからとシャツも脱ぎ捨てて「MORIO、こんなチャンスまたと無いわよ」と子供みたいに素っ裸になってはしゃぎだしました。わずか1m頭の上には、ひっきりなしに車が往来し、釣り人が糸を垂れているのです。
結局、僕もおろおろしたあげくに一緒に服を脱いでしまったのですが、もしもその場所に行ってみたいという物好きな人がいましたら、サウスパースのフェリー埠頭からバーズウッドカジノに向かって左にスワン川を見ながら10分ほど走ると最初に見えてくるコンクリートのトンネルがその現場です。僕達がいかに大胆なことをしていたかお分かりいただけると思います。
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