手紙を読み終わった僕が最初にしたことは、MADISONからの忠告を無視して表の公衆電話からキャシーズに電話を入れたことでした。そして、運よく家に帰ろうとしていたチャーリーに間に合ったのでした。
僕は受話器を握り締めて話し始めました。
「チャーリー、事件なんだ。」 「なんだよ。MORIO、悪いけどむずかしい話なら明日にしてくれねえか。これから家に帰って寝ようと思ってたとこだよ。」
「チャーリー、それじゃ間に合わないんだよ。今からそっちに行くから、そのままそこで待っててくれないかな?時間は取らせないよ。」
「ちぇっ、またジャンキーの姉ちゃんのことなんだろ?わかったよ。そのかわり30分待っても来なかったらほんとに帰るからな。」
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僕は電話を切るとバチェラーの前の坂を駆け上がって、運よく大通りを流していたTAXIを拾いました。
助手席に座りドライバーに行き先を告げてからドライバーのモーバイルを借りて、MADISONの携帯に連絡してみましたが、電源を切ってしまっているのかオペレーターの録音した声が繰り返されるばかりでした。 |