恥ずかしい話ですが、バスや電車に乗っている時、きれいな子が近くに来るだけで鼓動が高くなるのがわかりました。ましてや、隣に座ってくれた時なんか、もう体中の神経を集中して息をつめながら隣をうかがうといった状態でした。
 ミミはそんな僕の様子を見ていて「MORIO、あなたどこか旅にでも出てらっしゃいよ」とアドバイスしてくれました。
 「バックパックで旅をしていれば、もっと気楽に女の子とも知り会えるわよ。」
 「でもミミ、僕はもう一年以上こっちで過ごしちゃってるんだよ。だから、旅先で何かあったらその場で還されちゃうんじゃないかなぁ。」

 ビザのことになると、ミミにも答えは見つからないようでした。「嘘の結婚って手もあるわよ」なんて言ってくれたりしましたが、結婚するなら嘘のはいやだと思いました。
 まあ、とにかくそんなわけで日本語から英語を使う生活へのシフトは、なんとかかたちになってきたのですが、こと女の子に関してはいい考えもないまま、いたずらに月日を過ごしてしまったといったところです。

 今城さん、なんか今回つまらなかったんじゃないでしょうか? ほんと、冴えなくてすみません。次回から面白くなりますので、もうちょっと辛抱してください。

 


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