「エル マクファ−スンの下着を取ったら、汚いものになるなんてめちゃくちゃじゃないか。えっ、その県警のおまわりだってみんな、あのひもを引っ張って裸にしたいと思ってるヤツらばっかりなんだろ?
それをよってたかって、おまえみたいな真っ直ぐなやつを痛めつけるなんて、ひでえ話だと思わないか?」
兄貴は、普段はおとなしいのですが酒が入ると全然、妥協してくれない人に変わるのです。その晩もそうでした。結局、僕がオ−ストラリアに行って、エル
マクファ−スンのひもをはずして、その中身が猥褻物かどうかを世に問うということで、納得してもらったのです。しかし、それにしても日本を去るにあたり、一番会いたかったのはMAKIさんでした。
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吉原とか堀ノ内とか、ジャイアンツの野球選手がよく来るとMIKIさんが自慢していたお店を訪ねてみたのですが、ものすごく高くて中に入れないこともあって、会うことはできませんでした。
そうこうしているうちに、三田のオ−ストラリア大使館から通知が来て、ワ−キングホリデービザをもらい、兄貴と一緒におふくろの墓参りをしたあと成田まで送ってもらって「エル
マクファ−スンのひもを引っ張るまでは絶対に帰って来るな」とげきを飛ばされました。そして、餞別に20万円渡されて、なんだか二度と帰れないような悲しい気持ちの混じった、ちょっとバッドな状態でカンタスに乗り込んだのでした。
今城さん、今月はこの辺でいかがでしょうか。
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