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【新型コロナウイルス関連】イギリスの変異種の脅威に対策を打つオーストラリア



 
 
イギリスで急速に広がっている変異した新型コロナウイルス、イギリスの変異種の対応策として、ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、そして西オーストラリア州において海外からの入国受け入れ数を半減すると豪州連邦政府が発表しました。また、クイーンズランド州ブリスベンにてそのイギリスの変異種が確認され、3日間のロックダウンへ。それを受け、西オーストラリア州政府は9日の深夜よりクイーンズランド州との州境も閉鎖すると発表した。
 
 
1月8日(金曜日)、新型コロナウイルスでもイギリスなどで確認されている新型コロナウイルスの変異種(イギリスの変異種)は非常に感染力が強く、世界中でも更なるウイルス流行に憂慮されているが、豪州の国家内閣(National Cabinet Meeting)でもその危険性への対策を講じるための話し合いがもたれた。

当内閣後、スコット・モリソン豪首相は、対応策について「ニューサウスウェールズ(NSW)州、クイーンズランド(QLD)州、西オーストラリア(WA)州において海外からの入国受け入れ数を半減する。国際線と国内線の機内、空港内でのマスク着用の義務化(12才未満は免除)。オーストラリアへの渡航前に新型コロナウイルス検査を受け陰性であることの証明が必要。検疫業務従事者への検査を毎日行うこと」などが発表された。
 
 

 
 
また、QLD州では、検疫ホテル清掃員の20代女性が5日間電車などを利用してブリスベン市内を訪れていた後に新型コロナウイルスの感染が確認され、そのウイルスがイギリス変異種だったことから市中感染が懸念され、封じ込め策として“3日間のロックダウン”を発表した。

この発表を受け、WA州政府は、QLD州を「低リスク」から「中リスク」に指定するとし、1月9日(土曜日)の0:01よりQLD州との州境閉鎖を決定した。それに際し、両州境間の州境閉鎖中の免除適用は非常に厳しく、政府関係者や軍人、貨物輸送者などに限定される。また、1月2日以降にQLD州から到着している約7,500人は14日間の自主隔離をする必要があり、新型コロナウイルス検査を受ける必要がある。現在、WA州は、NSW州とVIC州との州境も閉鎖している。

そして、WA州首相のマーク・マガウワンは「必要不可欠でない限り、WA州外への旅行は避けて、コミュニティを安全に保つために協力をして欲しい。また、非常に感染力の強いイギリスの変異株に備え、マスクを買っておくように」と州民に呼び掛けている。この発言は、イギリスの変異種への脅威を示しただけではなく、このコロナ禍中、WA州ではほとんどの人がマスクをしていない最中での忠告となり、今後のWA州におけるマスクへの対応に影響を与えることが予想される。
 
 

 
 
(情報元:豪首相会見録/西オーストラリア州政府/ABC News/1月8日)







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