Round 14終了時点で開幕から勝ち星が先行したことなく、5勝8敗1引き分け。監督責任もささやかれる中、けが人続出は言い訳にならなくなってきた。後半戦をどう立て直していくのかグローリー。
Round 15
: 2018年1月9日
: vs Melbourne City FC (nib Stadium) 0-2
2連敗後のホームゲーム。前節もホームでの惨敗。この試合は何とかと意気込むグローリーだが、開始9分にFKで失点する。GKの背番号33番、絶対的な守護神のLiam Reddyをもってしてもゴールマウスを守ることはできなかった。そして、けが人が戻りつつあるグローリーだが、局面ごとの攻守のバランスを欠いている場面が追加点を生む。DFとMFのコンビネーションがかみ合わなかったため、Melbourne City FCにPKを献上。先制点のFKを沈めた背番号44番のRoss McCormackが冷静にネットを揺らし、点差は開いた。後半は背番号17番、Diego Castroを中心に攻めるグローリー。ただ、アイディアが足らず、フィニッシュができたとしても遠目からのミドルシュートばかりだった。そして、試合終了。8,016人の観客からはブーイングが起こった。
Round 16
: 2018年1月13日
: vs Melbourne Victory (AAMI Park) 3-2
ホームの2連敗を含む3連敗中のグローリー。順位もRound 15終了の時点で7位まで落とし、後がなくなってきた。相手は開幕当初、調子を落としていたが、復調のMelbourne Victory。試合開始2分、前節でAリーグデビューを果たし、この試合では早速スタメン起用された背番号37番で18歳のDF、Walter Scottからのクロスを背番号23番のDF、Scott Nevilleが頭で合わせて先制する。左右のDFでRound 11ぶりの先制点を挙げるグローリー。しかし前半27分、ミスから崩れる。パスの名手でもある背番号17番、Diego Castroの不注意なパスをVictoryがカットして、一気に攻め上がり、手薄のグローリーDF陣はなすすべもなかった。後半開始2分、FKからゴール前に流れたボールを背番号5番のMark Milliganが押し込み、Victoryが追加点を挙げる。そして、終了7分前、グローリーの背番号18番、Andreu MayoralがVictoryのDF陣の裏に一本のロングパスを送り、スペイン人同士のホットラインでCastroが抜け出る。そして、Castroは落ちついて相手GKの頭上をループシュートで同点とする。しかし、勝利への執念が優ったVictoryは終了1分前、一本のパスを背番号9番のKosta Barbarousesがここぞというコースで勝ち越し弾を決めた。グローリーはこれで4連覇となった。
Round 17
: 2018年1月18日
: vs Brisbane Roar FC (Suncorp Stadium) 3-2
復活の兆しが見えないグローリー。対戦相手はこちらも絶不調、リーグ9位のBrisbane Roar FC。アウェイ試合だが、7位のグローリーは復活のきっかけにしたい試合だった。しかし、開始4分にRoar FCが先制。12分には、グローリーの背番号14番、Chris Haroldが今シーズン第一号を決め追いつくが、後半15分にまたしてもリスタートからRoar FCに追加点を許す。ただ、この日絶好調のHaroldが、8分後にゴール前へのクロスを相手DFに競り勝ち、2点目を上げる。ここまでは前節と同じ展開。あとはどちらに勝利の女神がほほ笑むかだが、ホームのRoar FCだった。元豪州代表の背番号10番、この日は途中出場のBrett Holmanが勝ち越し点を決め、グロリーは5連敗となった。5連敗は2012-13シーズン以来の不名誉な記録となった。
Round 18
: 2018年1月28日
: vs Western Sydney Wanderers FC (nib Stadium) 3-1
1月11日、Western Sydney WonderersのMF楠神順平がJリーグの清水エスパルスへ完全移籍すると発表された。これにより、2017-18シーズンのAリーグ日本人プレーヤーいなくなった。さて、元グローリーの3選手で占めるWonderersのスタメンDF陣だが、試合早々安定感を欠き、失点する。グローリーの背番号17番、Diego Castroからのスルーパスに今シーズン初スタメンの背番号7番、Joel Chianeseが抜けて、GKと一対一に。しかし、後方からのWonderersのDFと交錯。試合はそのまま進むかと思われたが、グローリー側の抗議によってビデオ判定へ。スローモーションで解析されると、WonderersのDFがChianeseの腕をつかみ、引っ張り下げているのが分かる。そのDFは一発レッドで、PKへ。一転した判定で、Castroが落ち着いて先制点を奪う。前半7分の時点で10人へと強いられるWonderersは当然、劣勢に回る。そして、3分後にはChianeseがネットを揺らすもオフサイド。ただ、前半17分に今度はWonderersの背番号9番、Oriol RieraがグローリーのDFの裏を抜け、GKの背番号33番、Liam Reddyと一対一になるも、ReddyがRieraを倒してしまい、PKに。これで、1人少ないWonderersが同点に追いつく。しかし、その後もグローリーは攻め続け、やっと好機を迎える。前半40分。ゴールまで25mのところでのFK。右45度からCasrtoが壁の上を超える見事なキックで、追加点を奪取。何とか追加点といった感じだったが、すぐさま3分後には、落ち着いたボール回しの後、この日、グローリー初出場の背番号88番、Neil KilkennyからのふわっとしたパスをCastorが絶妙なトラップパス。フィニッシュは背番号9番のAndrew Keogh。左上コーナーへのGK泣かせのシュートで2点差にしたグローリーは、待望の3点目を得て、前半を終える。迎えた後半は、Wonderersのペースで進む。ただ、フィニッシュまでもっていくことができず、逆に1人多いグローリーの不甲斐なさばかりが目立った。そして、時間は流れるばかり。Wonderersの攻めを凌いだグローリーは反撃に出るも、パスの精度は欠け、またお互いに11対10の試合展開に慣れ、単調な試合運びとなった。そして、そのまま45分が過ぎ、結果グローリーは勝利したものの、後半の試合展開では先行きが思いやられる形での閉幕となった。
Round 19
: 2018年2月3日
: vs Adelaide United (Coopers Stadium) 1-2
前節の勝利で6連敗を逃れたグローリー。勝利をつなげたいところで、開始4分に先制する。右からのクロスにキャプテンの背番号9番、Andy Keoghが頭で合わせる。しかし、前半12分、前節からグローリーに復帰した背番号66番のDino Djulbicのヘディング・クリアーボールがゴールに突き刺さり、オウンゴールを献上してしまった。昨シーズンもグローリーでプレーし、今シーズン途中での移籍となったDjulbicは、今回でグローリーとは3度目の契約となる。同点後は、Adelaide Unitedが攻撃のペースを握る。そして、38分にグローリーDF陣の連携ミスをついて、Adelaide Unitedに追加点を奪われる。後半も攻撃の手を緩めないホームチームにグローリーはなんとか同点に追いつきたいところだったが、45分が過ぎ、試合終了。上昇のきっかけがつかめず、今シーズンを象徴する試合内容となった。
パースグローリー 2018年2月・3月の観戦インフォメーション
nib Stadium
住所:310 Pier St. Perth
〈アクセス方法〉
パース駅からArmadale線、Midland線、Thornlie線のいずれかの電車に乗り、2駅目のClaisebrook駅で下車。徒歩5分。
このページは Perth Glory FC を応援するページです。 パース・グローリーFCの公式ホームページ www.perthglory.com.au
パースグリーリーの元背番号10番、36歳で他界
元アイルランド代表でイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドFCやスコットランド名門のセルティックFC、そしてパースグローリーでもプレーしたLiam Millerが癌との闘病の末、2月9日に他界した。享年36歳。アイルランド代表としては21キャップを刻んでおり、2016年にアメリカでプレーしたのが最後だった。
Aリーグ2011-12シーズンから2シーズン、パースグローリーでプレーしたLiam Millerは、現在、日本の松本山雅FCでプレーする永井龍と2012-13シーズンで一緒にプレーしている。永井は、2月10日に自身のTwitterでお悔やみの言葉を送っている。