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各国の郷土料理をパースで

世界の料理 中道裕美

Vol.208/2015/05


世界の料理 食卓のヒント

第4回「モルディブ料理」


筆者が世界を“食べ歩いた”料理の、4カ国目は「モルディブ料理」です。食材は、魚とココナッツ、米や芋類が主となります。料理は、インドやスリランカの周辺国からの影響を受けたものが多く、カレーもその1つです。

ペルー 【モルディブ】

ハネムーン先として人気の、美しいビーチに恵まれたモルディブは、毎朝、島に届く新鮮なイエローフィンツナ(キハダマグロ)を使ったさまざまな小料理が充実しています。景観豊かな観光地としてのイメージが先行しますが、予想外に郷土料理の食べ歩きが楽しめる国です。




リハ・フォリ
Riha Folhiリハ・フォリ

ほんのりピリ辛なツナと野菜のフィリング入りのクレープです。2〜3口サイズの、ヘディカと総称されるたくさんの種類があるお茶請けの一つです。

料理の素材

【生地】
■小麦粉
■ターメリックパウダー
■塩
【具】
■イエローフィンツナ(キハダマグロ)
■たまねぎ  ■ココナッツミルク
■砂糖  ■シナモンパウダーとカルダモンパウダー(もし、あれば…)
■カレーリーフ ■チリパウダー
■ ターメリックパウダー ■カレー粉
■レモンジュース ■塩

セビッチェ
料理方法

1.【生地】の材料を混ぜ、とろっとしたクレープのタネ状になるまで調節しながら水を加え、混ぜます。そして、薄いクレープ状に焼きましょう。
2.鍋で少量のココナッツミルクを温め、みじん切りしたたまねぎ、砂糖、シナモンやカルダモンパウダーを加えます。
3.イエローフィンツナをみじん切りしたもの、カレーリーフ、チリパウダー、ターメリックパウダー、カレー粉、レモンジュース、塩を加え、水気がなくなるまで炒めます。
4.3.を1.に乗せ、春巻のように包んで、できあがりです!

★もしパースで作るなら…

イエローフィンツナ(キハダマグロ)はツナ缶でも代用できます。





ラバーノ・コン・ブチェ・デ・マラーノ
Uri Masウリ・マス

隠し味にモルディブ料理に欠かせない、日本の鰹節のようなドライフィッシュを使った、汁なしカレーです。ナン(パン)やお米との相性もばっちりです。

料理の素材

■モルディブ・フィッシュ(ドライフィッシュ)
■イエローフィンツナ
■たまねぎ ■しょうが
■にんにく ■カレーリーフ
■チリペースト 
■ターメリックパウダー
■クミンパウダー ■ココナッツオイル
■ココナッツミルク ■塩

アヒ・デ・カラバサ
料理方法

1.フライパンでココナッツオイルを熱し、みじん切りしたたまねぎとにんにく、すった生姜を炒めます。
2.1.にカレーリーフ、チリペースト、ターメリックパウダー、クミンパウダー、削ったモルディブ・フィッシュを加えます。
3.そして更に、一口大のイエローフィンツナ、ココナッツミルクを加え、塩で味を調整したら、できあがりです!

★もしパースで作るなら…

モルディブ・フィッシュの代わりに、アジアンスーパーに売っている干し魚か、日本の鰹節をお使いください。