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パースエクスプレス Vol.233 2017年6月号

パースグローリー Perth Glory


2016-17シーズンの頂点には、圧倒的な強さを見せたSydney FCが上り詰めた。記録づくめでレギュラーシーズンに幕を閉じ、ファイナルシリーズでもその勢いを止めることができるチームはなかった。




 昨シーズンは、Adelaide Unitedが初チャンピオンとして栄冠に輝いたが、今シーズンはファイナルシリーズのグランドファイナル進出最多チーム同士の顔合わせとなった。レギュラーシーズンでは20勝1負6引分で、順位表でも一度も他チームに1位の座を明け渡すことなく、Aリーグ記録を作ったSydney FCと、同レギュラーシーズンでRound 11以降は最後まで2位を確保したMelbourne Victoryとの対戦となった。  試合は、Aリーグ最多得点記録をもち、今レギュラーシーズンの得点王となった背番号8番、VictoryのBesart Berishaが先制点を決める。その後、Sydney FCがボールをキープし試合をコントロールするも、決定機を作れずに終盤へ。そして、迎えた後半24分にSydney FCの背番号23番、DFのRhyan Grantが波状攻撃の末のこぼれ球を押し込み同点とする。その後、90分間で決着がつかずに延長戦へ。延長戦ではVictoryのシュートがポストを叩くなど惜しいシーンもあったが、結局、互いに得点を決められず、PK戦へともつれ込んだ。PK戦では最初にSydney FCが外すも、Victoryの3番手、4番手が連続で外し、最後は今シーズンのAリーグ最優秀選手に選ばれたSydney FCの背番号10番、Milos Ninkovicがネットを揺らし、Sydney FCがAリーグ3度目のチャンピオンに輝いた。2014−15シーズンにも両チームがグランドファイナルで顔を合わせているが、その時はVictoryが3−0でSydney FCを下している。両チームはグランドファイナルで過去に3度戦っているが、今回の結果を含め、2勝1敗でSydney FCに軍配が上がった。









●Aリーグ&Wリーグ年間表彰式

5月1日、プロサッカーリーグのAリーグ(A-League)とWリーグ(W-League/女子サッカー)のリーグ戦各賞の表彰式(Dolan Warren Awards)が行われた。以下が受賞者。





●2016‐17 レギュラーシーズンの順位表

27試合で勝ち点66の最多勝(10-11シーズンの全30試合でBrisbaine Roarが65点)や最多連勝、最多得点、2位との最多勝ち点差など数々の記録を更新したSydney FCのためのシーズンだったと言えるだろう。








●パースグローリー各賞と成績
(ファイナルシーズン戦績含む)

5月14日に行われたクラブ年間表彰式では、背番号17番のDiego Castroが昨シーズン5冠同様、今シーズンも最優秀選手賞含む5冠に輝いた。







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