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パースエクスプレス Vol.227 2016年12月号

パースグローリー Perth Glory


開幕して5試合の成績は、2勝1敗2引き分けで勝ち点8のリーグ4位(Round 5終了時点)だったグローリー。今後の奮起が期待される。

【Round 6】2016年11月13日
 vs Sydney FC (Allianz Stadium) 1−4

開幕から全勝を維持してきているSydney FCとの対戦。キックオフ直後にグローリーは2度の決定的なチャンスを得るも、背番号9番のストライカー、FWのAndy Keoghはゴールネットを揺らすことはできなかった。そして、Sydney FCの好調はこの試合もそのままスコアボードにも刻まれることに。きっかけは痛恨のミスから。前半14分、グローリーのDFの背番号6番、Dino DjulbicのクリアミスをSydney FC背番号10番のFW、Milos Ninkovicが突き、無人のゴールへボールを流し込む。そして、38分にはそのNinkovicからのアシストで追加点。後半34分の3点目は、またしてもNinkovicが決め、ダメ押しは試合終了2分前の4点目だった。グローリーは、1点を返すのがやっとで、そのゴールもオウンゴールだった。

【Round 7】2016年11月18日
 vs Adelaide United (nib Stadium) 3−1

Round 6終了時で最下位の前回王者、Adelaide Unitedを迎え入れての一戦。開始早々、ボールがテンポ良く動くスピィーディな展開。そして、前半22分、Adelaideの背番号21番、DFのTarek Elrichの速いクロスにグローリーの背番号5番、DFのRhys Williamsがかろうじてつま先で触れ、微妙にコースが変わったところに背番号19番のDF、Joshua Risdonが走り込んでしまいオウンゴールを献上。しかし、3分後、ゴール前のルーズボールを冷静に8番のキャプテン、MFのRostyn Griffithsがミドルシュートでゴールマウスを割り、試合は振り出しに。その後、互いに決定機を得るも、フィニッシュに精度を欠き、前半は1−1で終わる。迎えた後半22分、FKのボールを相手GKとGriffithsが空中で競り合う。ボールは両者の間に零れ落ち、背番号9番のFW、Andy Keoghが押し込んでグローリーは逆転に成功する。このプレーを巡って、抗議したAdelaide Uniteの監督、Guillermo Amorは退場処分となる。その後、2枚目のイエローカードで10人になったAdelaide Unitedを攻め立て、終了間際に追加点を入れたグローリーは今季ホームで2勝目を飾った。

(左写真)記者会見場にて、退場処分について言及するAdelaide UnitedのGuillermo Amor監督。 (右写真)勝利を受け、選手をねぎらうグローリーの監督Kenny Lowe。

【Round 8】2016年11月24日
 vs Central Coast Mariners (Central Coast Stadium) 0−2

ベンチスタートとなった豪州代表のDF、背番号19番のJosh Risdon、試合開始早々にけがでピッチを後にした背番号17番のFW、Diego Castroの影響は大きく、グローリーにとって全くいいところのない試合となった。前半30分にCKから、後半18分にはクリアミスが原因による追加点。グローリーは、試合終盤に反撃を試みるも、力なく、終了のホイッスルを聞いた。今後、Castroのけがによる戦列離脱は、グローリーの戦力低下を強いることは間違いないだろう。一方、今シーズン初のクリーンシートでの勝利したCentral Coast Mariners。また、昨シーズンの12月31日の勝利以来、ホームゲームでの勝ち点3から遠ざかってきたMarinersにとっては、待ちに待った勝利となった。

【Round 9】2016年11月24日
 vs Melbourne Victory (AAMI Park) 1−1

アウェイでのMelbourne Victory戦。けが人が続出する中、苦戦が強いられることが予想されたグローリーだが、前半17分に先制する。背番号10番のMF、Nebojsa Marinkovicからの見事なパスを背番号14番のFW、Chris Haroldがクロス。そのボールを受け、背番号9番のFW、Andy Keoghのシュートがサイドネットを揺らした。しかし、徐々にペースをつかむVictoryはついに前半41分に追いつく。そして迎えた後半45分間は、Victoryの怒涛の攻撃でグローリーゴールを襲うも、あと一歩のところでゴールラインを割ることができず、試合は終了した。グローリーにとっては幸運にも、勝ち点1を得るアウェイ戦となった。

【Round 10】2016年12月10日
 vs Newcastle Jets (nib Stadium) 1−2

勝利が絶対条件のグローリーだったが、開始からNewcastle Jetsに攻め込まれる。両サイドのスペースを自由に使われ、Jetsの再三の突破を許す。そんな中、ワンチャンスをものにしたグローリー。開始7分に背番号14番のFW、Chris HaroldからのクロスをMFで背番号10番のNebojsa Marinkovicが正確にコースを突いて先制。しかし、パスミス、マークのずれ、球際の弱さで試合は変わらずJetsペース。すると前半21分にDFの裏を容易につかれて同点弾を許し、そして前半アディショナルタイムには背番号24番のMilan Smiljanicが痛恨のオウンゴールを献上してしまう。後半、一気に2選手を変えて、流れを変えたいグローリーだが、なかなかフィニッシュまでもちこめない。また、チームを支える中心選手も足元のボールを簡単に失い、スタンドからのブーリングが鳴り止まない。むしろ、Jetが再三の決定機を得るも、背番号33番のGK、Liam Reddyが神がかりのセーブを連発。早く同点弾のほしいグローリーだったが、暑さのせいか選手の足は止まり、Jetsの時間稼ぎも受けながら試合終了。ホイッスルの後には、またも観客から一斉にブーイングが鳴った。一方、過去11年間、パースのホームゲームで勝ち星がなかったJetsにとっては、やっと苦い記録を断つこととなった。

(左写真)パースでの勝利から長いこと遠ざかっていたJets。記者会見場での監督Mark Jonesも笑みをこぼした。 (右写真)敗戦の理由として、前半45分の出来が悪かったとコメントするグローリーの監督Kenny Lowe。





パースグローリー
 2016年12月・2017年1月の観戦インフォメーション

Round

開催日

対戦相手

試合会場

11

12月17日(土)

vs Sydney FC

nib Stadium(ホーム)

12

12月27日(火)

vs Melbourne City

AAMI Park

13

1月1日(日)

vs Western Sydney Wanderers

ANZ Stadium

14

1月5日(木)

vs Wellington Phoenix

nib Stadium(ホーム)

15

1月15日(日)

vs Newcastle Jets

McDonald Jones Stadium



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