パースエクスプレス Vol.227 2016年12月号
開幕して5試合の成績は、2勝1敗2引き分けで勝ち点8のリーグ4位(Round 5終了時点)だったグローリー。今後の奮起が期待される。
開幕から全勝を維持してきているSydney FCとの対戦。キックオフ直後にグローリーは2度の決定的なチャンスを得るも、背番号9番のストライカー、FWのAndy Keoghはゴールネットを揺らすことはできなかった。そして、Sydney FCの好調はこの試合もそのままスコアボードにも刻まれることに。きっかけは痛恨のミスから。前半14分、グローリーのDFの背番号6番、Dino DjulbicのクリアミスをSydney FC背番号10番のFW、Milos Ninkovicが突き、無人のゴールへボールを流し込む。そして、38分にはそのNinkovicからのアシストで追加点。後半34分の3点目は、またしてもNinkovicが決め、ダメ押しは試合終了2分前の4点目だった。グローリーは、1点を返すのがやっとで、そのゴールもオウンゴールだった。
Round 6終了時で最下位の前回王者、Adelaide Unitedを迎え入れての一戦。開始早々、ボールがテンポ良く動くスピィーディな展開。そして、前半22分、Adelaideの背番号21番、DFのTarek Elrichの速いクロスにグローリーの背番号5番、DFのRhys Williamsがかろうじてつま先で触れ、微妙にコースが変わったところに背番号19番のDF、Joshua Risdonが走り込んでしまいオウンゴールを献上。しかし、3分後、ゴール前のルーズボールを冷静に8番のキャプテン、MFのRostyn Griffithsがミドルシュートでゴールマウスを割り、試合は振り出しに。その後、互いに決定機を得るも、フィニッシュに精度を欠き、前半は1−1で終わる。迎えた後半22分、FKのボールを相手GKとGriffithsが空中で競り合う。ボールは両者の間に零れ落ち、背番号9番のFW、Andy Keoghが押し込んでグローリーは逆転に成功する。このプレーを巡って、抗議したAdelaide Uniteの監督、Guillermo Amorは退場処分となる。その後、2枚目のイエローカードで10人になったAdelaide Unitedを攻め立て、終了間際に追加点を入れたグローリーは今季ホームで2勝目を飾った。
(左写真)記者会見場にて、退場処分について言及するAdelaide UnitedのGuillermo Amor監督。 (右写真)勝利を受け、選手をねぎらうグローリーの監督Kenny Lowe。
ベンチスタートとなった豪州代表のDF、背番号19番のJosh Risdon、試合開始早々にけがでピッチを後にした背番号17番のFW、Diego Castroの影響は大きく、グローリーにとって全くいいところのない試合となった。前半30分にCKから、後半18分にはクリアミスが原因による追加点。グローリーは、試合終盤に反撃を試みるも、力なく、終了のホイッスルを聞いた。今後、Castroのけがによる戦列離脱は、グローリーの戦力低下を強いることは間違いないだろう。一方、今シーズン初のクリーンシートでの勝利したCentral Coast Mariners。また、昨シーズンの12月31日の勝利以来、ホームゲームでの勝ち点3から遠ざかってきたMarinersにとっては、待ちに待った勝利となった。
アウェイでのMelbourne Victory戦。けが人が続出する中、苦戦が強いられることが予想されたグローリーだが、前半17分に先制する。背番号10番のMF、Nebojsa Marinkovicからの見事なパスを背番号14番のFW、Chris Haroldがクロス。そのボールを受け、背番号9番のFW、Andy Keoghのシュートがサイドネットを揺らした。しかし、徐々にペースをつかむVictoryはついに前半41分に追いつく。そして迎えた後半45分間は、Victoryの怒涛の攻撃でグローリーゴールを襲うも、あと一歩のところでゴールラインを割ることができず、試合は終了した。グローリーにとっては幸運にも、勝ち点1を得るアウェイ戦となった。
勝利が絶対条件のグローリーだったが、開始からNewcastle Jetsに攻め込まれる。両サイドのスペースを自由に使われ、Jetsの再三の突破を許す。そんな中、ワンチャンスをものにしたグローリー。開始7分に背番号14番のFW、Chris HaroldからのクロスをMFで背番号10番のNebojsa Marinkovicが正確にコースを突いて先制。しかし、パスミス、マークのずれ、球際の弱さで試合は変わらずJetsペース。すると前半21分にDFの裏を容易につかれて同点弾を許し、そして前半アディショナルタイムには背番号24番のMilan Smiljanicが痛恨のオウンゴールを献上してしまう。後半、一気に2選手を変えて、流れを変えたいグローリーだが、なかなかフィニッシュまでもちこめない。また、チームを支える中心選手も足元のボールを簡単に失い、スタンドからのブーリングが鳴り止まない。むしろ、Jetが再三の決定機を得るも、背番号33番のGK、Liam Reddyが神がかりのセーブを連発。早く同点弾のほしいグローリーだったが、暑さのせいか選手の足は止まり、Jetsの時間稼ぎも受けながら試合終了。ホイッスルの後には、またも観客から一斉にブーイングが鳴った。一方、過去11年間、パースのホームゲームで勝ち星がなかったJetsにとっては、やっと苦い記録を断つこととなった。
(左写真)パースでの勝利から長いこと遠ざかっていたJets。記者会見場での監督Mark Jonesも笑みをこぼした。 (右写真)敗戦の理由として、前半45分の出来が悪かったとコメントするグローリーの監督Kenny Lowe。
Round | 開催日 | 対戦相手 | 試合会場 |
11 | 12月17日(土) | vs Sydney FC | nib Stadium(ホーム) |
12 | 12月27日(火) | vs Melbourne City | AAMI Park |
13 | 1月1日(日) | vs Western Sydney Wanderers | ANZ Stadium |
14 | 1月5日(木) | vs Wellington Phoenix | nib Stadium(ホーム) |
15 | 1月15日(日) | vs Newcastle Jets | McDonald Jones Stadium |
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