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パースエクスプレス Vol.219 2016年4月号

パースグローリー Perth Glory


A リーグ2015−16レギュラーシーズンの全27試合が終了した。ファイナルシリーズ進出のグローリーは4月17日、Melbourne Cityと対戦する。


【Round 23】2016年3月12日
 vs Central Coast Mariners (nib Stadium) 4−0

開始3分、背番号17番のDiego Castroのスルーパスを背番号14番のChris Haroldが反応するも、PA内で相手DFに倒され、PKを獲得。そのPKをCastroが難なく決め、グローリーが先制する。試合中、パース出身で英国のWest Ham UnitedでプレーしていたDaylan Tombidesがスクリーンに映し出され、スタジアムの観客全てがスタンディングオベーションで拍手を送った。TombidesはU17とU23の豪州代表でもプレーしていたが、2014年に精巣がんにて20年間の短い命となってしまった。試合は後半早々、退場者による数的有利のグローリーが、背番号9番のAndrew Keoghの追加点で有利に進める。そしてその直後、Central Coast Marinersの元スペイン代表で、英国Liverpoolでもプレーしていた背番号10番、Luis Garciaがこの日、2枚目のイエローカードで退場処分となる。Marinersは残り30分、9人で戦うことになった。一方的な試合となる中、KeoghがPKを決め、本日2点目。終了間際には、Haroldが頭で合わせ、駄目押しで勝利をつかんだ。この勝利でグローリーは、今シーズン初の最上位5位まで順位を上げた。


【Round 24】2016年3月20日
 vs Wellington Phoenix (Westpac Stadium) 2−1

アウェイ連戦の第一試合目。ファイナルシリーズ進出には両試合の勝利が必須となるが、前線の3選手の活躍で見事、勝ち切る。まさに嗅覚で仕留めた背番号9番のAndrew Keoghの一点目、そしてそのKeoghからのスルーパスを背番号14番のChris Haroldが相手DFに競り勝ち、こぼれ球を背番号17番のDiego Castroが押し込み、理想的な試合展開で勝ち点3をものにした。


【Round 25】2016年3月26日
 vs Newcastle Jets (Hunter Stadium) 2−1

2枚のレッドカードと6枚のイエローカードが飛び出す、荒れた試合展開だったが、勝利への貪欲さが実を結び、グローリーがアウェイ連戦の2試合目も勝利する。シーズン途中加入した背番号23番のKrisztian VadoczがAリーグ初得点を挙げ、背番号9番のAndrew Keoghが自身で獲得したPKを冷静に沈め、直近10試合で9勝とシーズン終盤に見事なスパートをみせた。


【Round 26】2016年4月4日
 vs Melbourne City (nib Stadium) 3−2

今シーズンのホーム最終ゲーム。圧倒的な声援の後押しもあり、試合開始からMelbourne Cityのゴールに迫るも、4月2日現在で22得点、リーグ最多の背番号23番、ウルグアイ人のBruno Fornaroliと18アシストとこちらもリーグ最多の豪州代表、背番号8番のAaron Mooyが立ちはだかる。しかし後半10分、FKからのボールを背番号17番のDiego Castroが競り勝ち、こぼれ球を背番号9番のAndrew Keoghが押し込み、グローリーは待望の先制点を得る。Keoghは、このゴールで8試合連続得点をマーク。Aリーグ記録を塗り替えた。そして後半24分、背番号7番のGyorgy Sandorが追加点を上げ、4分後にはKeoghのアシストからCastroが右足で豪快にネットを揺らした。初のレギュラーシーズン1位を狙うCityはその後、FornaroliがグローリーのDF2人とGKを交わし、無人のゴールにボールを流し、アディショナルタイムでもMooyのパスから追加点が生まれたが、試合はそこまで。今シーズン最多の観客、14,504人はスリリングな試合を堪能した。

試合後、ファンサービスをするGKのAnte Covicと記者会見でのKenny Lowe監督。


【Round 27】2016年4月10日
 vs Sydney FC (Allianz Stadium) 0−4

この試合に勝てば、順位を一つ上げ4位でレギュラーシーズンを終え、ファイナルシリーズのElimination Finalsはホームでの試合となるグローリー。しかし、2月と3月のAリーグ月間ベストプレーヤーに輝いた背番号17番のDiego Castroと前節で負傷交代した背番号14番のChris Haroldを故障で欠いたグローリーは、攻撃のリズムがつかめず、今シーズン最多失点でRound 21以来の黒星を記した。これにより、レギュラーシーズンは5位となり、ファイナルシリーズではElimination FinalsのGame 2、アウェイでの試合となった。




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