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パースエクスプレス Vol.216 2016年1月号

パースグローリー Perth Glory


勝ち星が続かない2015‐16シーズンのグローリー。まだないアウェイでの勝利が、上昇のカギとなるのだろうか!?


【Round 10】2015年12月12日 vs Central Coast Mariners (nib Stadium) 2−1

ここ5試合で勝ち星のないグローリーは、今季まだ1勝のCentral Coast Marinersと対戦。前半から背番号14番、Chris Haroldを中心に果敢にゴールを狙うが、なかなか枠を捉えることができない。すると前半28分、Marinersの背番号9番、Roy O’DonovanがGKの股を抜く技ありのシュートで先制する。1点を追いかけるグローリーは後半17分、ペナルティエリア付近で得たフリーキックを背番号10番、Nebojsa Marinkovicがゴールの右端に叩き込み、同点に追いつく。これで勢いに乗ったグローリーはそのわずか2分後、Haroldがヘディングで後方に流れたボールをMarinkovicが抜け出し、自身この日2本目となるゴールで逆転に成功した。その後、グローリーは1点差を守りきり、今季初の逆転勝利でシーズン2勝目を飾った。この勝利によってグローリーは、順位を一つ上げ、最下位を脱出した。

背番号17番のDiego Castroとキッカーについてボールの取り合うシーンもあったが、見事ゴールマウスを捕えた背番号10番のNebojsa MarinkovicのFK(写真左)。相手GKの位置を見て、冷静に2点目も決め(写真中央)、観客に向かってガッツポーズで喜びを表現したMarinkovic(写真右)。


【Round 5】2015年12月16日 vs Melbourne Victory (nib Stadium) 1−0

FFA Cup戦で繰り越されていたMelbourne Victory 戦のRound 5が、前節から中3日で行なわれた。連勝で勢い付きたいグローリーは攻守の要、DFで豪代表の背番号19番、Joshua RisdonとFWの背番号17番、Diego Castroがゲームを組み立てる。押され気味のグローリーは前半をスコアレスで凌ぎ、迎えた後半29分。この日、Aリーグ初スタメンを飾った背番号24番のJamal Reinersがカウンターからのパスを受け、ドリブルでペナルティエリア内まで持ち込み、折り返しのクロスをCastroが合わせ、待望の先制に成功する。その後は両チームとも一進一退の攻防を見せるも、グローリーが逃げ切り、今季初の連勝を手にした。


【Round 11】2015年12月19日 vs Western Sydney Wonderers (nib Stadium)  2−2

ホーム3連戦の3試合目。勝って順位表のトップ6に仲間入りしたいグローリーは、背番号17番、Diego Castroが開始2分にPKを得て、自ら冷静にゴールを決めた。良い流れのまま追加点を狙うグローリーだが、前半20分にWestern Sydney Wonderersがコーナーからの得点で同点とする。共に追加点がほしい中、後半25分、ゴール正面の約30mの距離からのFKで、背番号18番のMitch Oxborrowが左足を振り抜き、豪快にネットを揺らした。自身にとってAリーグ初得点となった。勝ち点3を取るためにも更に攻撃に厚みをかけるグローリーだが、36分にWonderersの背番号6番、昨シーズンはグローリーのユニフォームを着ていたMitch Nicholsに同点弾を浴び、結果的には勝ち点を分け合い、試合は終了した。


【Round 12】2015年12月27日 vs Melbourne Victory (AAMI Park) 1−1

痛み分けの試合となった。前半25分、Melbourne Victoryのストライカー、背番号8番のBesart Berishaがペナルティーエリア内でグローリーのGK、背番号1番のAnte Covicと交錯した。VTRではCovicの手はBerishaの足に触れていないように見えるも、Berishaは倒れ、PKが与えられた。そのPKをBerishaが沈める。しかし、後半16分、グローリーのDF、背番号19番のJoshua Risdonが同じくペナルティーエリアで倒され、PKの判定が下る。そのPKをグローリーの背番号17番、Diego Castroが決めて、試合は振り出しに戻るも、2015年の最後の試合はそのまま終了のホイッスルが鳴らされた。


【Round 13】2016年1月2日 vs Brisbane Roar (Suncorp Stadium) 1−2

前節の時点でリーグ2位を走るBrisbane Roarとの試合。前半はゴールの機会をうかがうRoarと守りを固めるグローリーといった試合展開だったが、後半7分、昨シーズンまでグローリーに在籍していた背番号9番のJamie Maclarenが技ありのシュートを決め、先制する。そして、9分後にも追加点を奪われ、後がなくなったグローリーは、すぐさま選手交代で流れを変えようとする。その選手交代で入った背番号15番のHagi Gligorが、流れの中から見事なシュートとを決めるも、反撃はそこまで。2連勝後、2引き分けの後の敗戦で、リズムに乗り切れない今シーズンのグローリーを象徴する試合となった。


【Round 14】2016年1月9日 vs Adelaide United (nib Stadium) 1−3

2016年のホーム開幕戦は、昨シーズンのグローリー得点王、背番号9番のAndy Keoghがスタメンに名前を連ねた。試合はすぐに動く。左からのクロスに背番号14番のChris Haroldがゴール前に飛び込むも、相手DFの背番号21番、Tarek Elrichに当たったボールはゴールマウスに吸い込まれ、オウンゴールが記録された。その後、押し気味に試合を展開するAdelaide Unitedが前半26分、小気味良いボール回しでグローリーのDF陣を完璧に崩し、同点に追いつく。そして、前半終了1分前、ゴール前で相手FWと交錯した背番号2番のAlexander Gantが一発退場となった。ひとり少ないグローリーは、後半すぐにでも追加点を奪いたいところだか、逆に後半1分にAdelaideの背番号10番、Marcelo Carruscaにミドルシュートを決められる。10人のグローリーは、多くの声援の後押しもあり、幾度となくAdelaideゴールに襲い掛かるも、あと一歩及ばず。後半アディショナルタイムにもAdelaideが追加点を奪い、2016年のホーム初戦は白星で飾ることはできなかった。



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