パースエクスプレス Vol.214 2015年11月号
2015ー16シーズン開幕。パースグローリー、昨年の汚名を返上できるか?!
2015‐16シーズンのグローリー開幕戦は、Central Coast Marinersとの対戦。前半9分、Marinersの背番号9番、Roy O'Donovanのサイド攻撃からのゴールで早くも先制を許してしまう。追いつきたいグローリーは前半23分、右サイドからのボールに今シーズンのグローリーのキャプテン、背番号11番のRichard Garciaが頭で合わせ、同点にする。しかし、グローリーは後半58分、67分と、立て続けにPKを与えてしまう。そのPKをMarinersの背番号7番、Fabio Ferreiraがともに沈め、2点差とされる。終了間際に背番号7番で今シーズンから加入したハンガリー人のGyorgy Sandorのラッキーなゴールで1点差に詰め寄るも、そこで試合終了。リーグ戦初戦は、2つのPKが悔やまれる黒星スタートとなった。
Wellington Phoenixとのホーム開幕戦。グローリーは前半7分、背番号18番のMitch OxborrowのCKのこぼれ球を背番号7番、Gyorgy Sandorが左足を振り抜き、Sandor の2試合連続となるゴールで幸先よく先制する。しかしその2分後、Phoenixの素早い攻撃で裏から抜け出した背番号21番のRoy Krishnaに同点のゴールを許し、試合は振り出しへ。その後はお互い譲らぬ試合展開となるが、終盤の後半39分、グローリーの背番号11番のRichard Garciaがこの日2枚目のイエローカードで退場となると、そのまま引き分けかと思われた試合終了1分前にPhoenixの背番号17番、Vince LiaがCKからのルーズボールに反応して技ありの決勝ゴールを奪い、グローリーにとっての今季初の勝ち点はお預けとなった。
2戦2敗でスタートダッシュに失敗しているグローリーはAdelaide Unitedと対戦。前半から相手に主導権を握られるも、前半44分、素早い速攻から背番号7番、Gyorgy Sandorのパスに抜け出た背番号16番、Sidnei SciolaがGKとの一対一を冷静に対応し、先制点を挙げる。後半になると、途中出場の背番号17番、今シーズンにスペインから移籍して来たマーキープレーヤー、Diego Castroを中心に流れはグローリーへ。迎えた後半15分、背番号11番のRichard Garciaからのパスを受けた背番号20番、オランダ人ストライカーのGuyon Fernandezが豪快に2点目を決める。その7分後には、同じくGarciaのゴール前のパスに合わせたCastroが追加点を奪い、試合を決定付けた。後半30分にオウンゴールで失点するも、Garciaの2アシストの活躍もあり、合計3得点でグローリーが今季リーグ戦の初白星を手にした。
(左写真)3点目を決めた背番号17番のDiego Castroが、2点目を決めた背番号20番のGuyon Fernandezと共に喜びを分かち合う。 (右写真)GKとの一対一を落ち着いて制し、先制点を奪う背番号16番のSidnei Sciola。
(左写真)試合後、ファンの子ども達の声援に応え、サインに対応する今試合キャプテンの背番号6番、Dino Dulbic。(写真中央)今シーズンのリーグ戦初勝利に笑みを見せるKenny Lowe監督。(右写真) 敗れたAdelaide UnitedのGuillermo Amor監督は厳しい表情で通訳を通して質問に応える。
前節先週の試合で3得点と、復調の兆しを見せたグローリーだったが、この日はWestern Sydney Wanderersの猛攻を前に防戦一方の展開が続く。再三のピンチをグローリーの守護神で、昨シーズンまでWanderersのGKだった背番号1番のAnte Covicが好セーブで救うも、前半終了間際、ゴール前でボールを受けたWanderersの背番号10番、Dario Vidoが鋭いシュートをゴールマウスに突き刺し、先制を許す。追いつきたいグローリーだったが、後半に入ってもWanderersの勢いは止まらず、ディフェンスで精一杯のグローリーは決定的なチャンスも作れず、そのまま試合終了。ここまで今季のリーグ戦は1勝3敗と結果が残せない状況が続いている。
ここまで全ての試合で延長戦を戦い抜いて勝ち上がってきたグローリー。準決勝の相手はMelbourne City。試合は前半24分、グローリーの右からのCKのこぼれ球に背番号7番、Gyorgy Sandorが素早く反応し、グローリーが先制に成功する。その後も果敢に攻撃を仕掛けるグローリーに対して、Melbourne Cityが一度は同点にするも、相手GKで元グローリーでプレーしていた背番号20番のTando Velaphiとグローリーの背番号20番、Guyon Fernandezが交錯し、Velaphiは負傷交代というアクシデントに見舞われる。そして、迎えた前半のアディショナルタイムにそのFernandezの仕掛けで、相手DFのオウンゴールを誘って、再び勝ち越す。グローリーは、後半27分に背番号17番、Diego Castroのゴール前の仕掛けに背番号14番のChris Haroldが抜け出し3点目を叩き込み、2年連続となる決勝へ駒を進めた。
第2回FFAカップ決勝戦。昨年に続き決勝進出となったグローリーは、今年もアウェイでの戦いとなった。試合は前半からMelbourne Victoryのペース。前半35分にグローリーのクリアミスをVictoryの背番号13番、Oliver Bozanicのシュートで先制すると、その7分後にも縦パス一本に背番号8番のBesart Berishaが強烈なミドルシュートで追加点を奪う。後半の巻き返しに期待がかかるグローリーだったが、VictoryのGKで昨シーズンまでグローリーのユニフォームを着ていた背番号1番、Danny Vukovicの好セーブの前にゴールを割ることができない。相手選手の退場もあり数的有利の状況を得るも、最後までゴールが奪えず、無念のホイッスル。2年連続で準優勝という悔しい結果に終わった。
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