パースエクスプレス Vol.203 2014年12月号
準決勝まで駒を進めたFFAカップ。初代チャンピオンまであと2勝。そして、リーグ戦ではRound 5で首位に躍り出たグローリー。快進撃は続くのか?
今年から開催されている第1回FFAカップ決勝進出を賭けた戦いはグローリー対、ヴィクトリア州リーグ所属(2部相当)のクラブチーム、Bentleigh Greensとなった。Aリーグ所属チーム(1部相当)以外で最上位まで上り詰めたチームが相手となったこの試合、開始28分にグローリーの背番号10番、Nebojsa Marinkovicが見事なFKを決め、先制する。そして後半開始5分に、背番号9番のAndy Keoghからの巧みなパスをMarinkovicがこの試合2点目となるゴールを叩き込む。さらに、試合終了5分前、背番号14番のChris Haroldが追加点を奪い、決定力の差で、グローリーは決勝戦への一枠を勝ち取った。
2014年のアジアチャンピオンズリーグで初優勝を飾ったWestern Sydney Wanderersとの対戦とあって、12,166人の観客がスタジアムに押しかけた。前半開始早々の 9分、グローリーの背番号10番、Nebojsa Marinkovicが蹴ったCKを2007年から09年までグローリーに在籍していた背番号6番、Dino Djulbicがヘディングシュートでネットを揺らす。その後、有利に試合を進めながらも、なかなか追加点を奪えないグローリーは後半33分、背番号14番のChris Haroldが倒され、FKを得る。そのFKを背番号21番のScott Jamiesonが狙いすましてゴール右上に決め、待望の追加点を記録した。だが、終了間際の後半40分、Wanderersの背番号10番、Vitor Sabaが蹴ったボールは背番号3番のDaniel Mullenのヘディングを経由してゴール前へ。グローリーのGK、背番号1番のDanny VukovicとJamiesonがWanderersの背番号16番、Jaushua Sotirioとハイボールの競り合いで交錯するも、力なくしたボールはそのままゴールへと吸い込まれた。クリーンシートを狙うグローリーにとっては悔やまれる失点となった。
【上段左写真】途中出場の背番号14番、Chris Haroldが倒され、FKを得る。
【上段右写真】背番号21番のScott Jamieson(写真右から2番目)が見事なFKを決める。
【中段写真】背番号1番のGK、Danny Vukovicが果敢に飛び出しゴールを死守するが、あえなく失点を許す。
【下段右写真】Aリーグの中でも熱狂的な応援で知られるWanderers のファン。アウェイ戦でも多くのサポーターが応援に駆けつけた。しかし、不甲斐ない戦いぶりに発煙筒を焚き、怒りを露にした。
【下段右写真2枚】試合後の記者会見で笑みを見せるグローリーの監督、Kenny Lowe(写真左)と苦々しい顔でコメントするWanderersの監督、Tony Popovic(写真右)。
Wellington Phoenixをホームに迎えての一戦は、試合開始直後の2分、背番号7番のYoussouf Hersiからのクロスを背番号20番、Daniel De Silvaの自身Aリーグ初ゴールによって幸先良いスタートを切った。そして後半15分、背番号19番のJoshua Risdonからのパスを背番号9番のストライカー、Andy Keoghが相手DFの前に一歩抜け出し、豪快にゴールを決めるも、その3分後に8番のRuben Zadkovichがレッドカードで一発退場。グローリーは10人での戦いを強いられることとなり、試合終了5分前、Phoenixの背番号21番、Roy KrishnaにPKを決められ、失点する。だがその後、終了のホイッスルにて、引き分けというシナリオは免れた。
Brisbane Roarの本拠地、Suncorp Stadiumに乗り込んだグローリー。前半20分、背番号6番のDino Dulbicが技ありのシュートを決める。しかし、後半は相手の猛攻にさらされ、残り僅かなところでRoarの背番号10番、Henriqueの強烈なゴールで勝ち点を分け合った。また、この試合で背番号7番のYoussouf Hersiが怪我をし、長期離脱を余儀なくされた。
アウェイ連戦のグローリーは、Sydney FCと対戦。前半こそ単調な試合で、お互いの出方を見守るかたちになったが、後半12分に昨シーズンまでグローリーのストライカーだったSydney FCの背番号9番、Shane SmeltzがPKを沈める。しかし後半残すも10分を過ぎるとグローリーの猛反撃が始まった。まずは、背番号10番のNebojsa MarinkovicからのFKを背番号5番のRostyn Griffithsがヘディングシュートで試合を振り出しに。そして、試合終了3分前、ペナルティエリア内で背番号21番のScott Jamiesonが倒され、PKを得る。そのPKを背番号9番のAndy Keoghが落ち着いて決め、グローリーは逆転で勝利を奪取した。
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