パースエクスプレス Vol.199 2014年8月号
来たる2014‐15シーズンで10年目を迎えるAリーグ。10月12日の対Wellington Phoenixとの開幕戦に向け、プレマッチやカップ戦をこなすグローリー。
Aリーグ・プレマッチとして、スペイン1部リーグのマラガCFと対戦したグローリー。2日前にはAリーグのAdelaide Unitedに5‐1で勝利し、パースに乗り込んだマラガCFは、パラグアイ代表のRoque Santa CruzやイングランドのリバプールFCからレンタル移籍中のLuis Albertoが、スターティングメンバーに顔を並べた。一方、グローリーも今季新加入のFW、Richard GarciaとYoussouf Hersi、MFのDiogo FerreiraとDFのDino Djulbic、そしてセレッソ大阪から移籍したMFのMitch Nicholasとアイルランド代表のストライカー、Andy Keoghがピッチに立った。前半31分にグローリーの守備の甘さを突いてマラガCFが先制する。後半に入っても、マラガCFの攻勢は続くが、ベガルダ仙台から戻ってきたGKのDaniel Vukovicが好セーブを連発して、追加点を許さなかった。そして、迎えた後半12分にKeoghが相手DFの背後でパスを受け、同点弾を上げる。試合はそのまま1‐1で終了。2009年のプレマッチでは、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCとフラムFC(イングランド1部)、2011年にはセルティックFC(スコットランド1部)を迎え、両年共に約1万5,000人の観客数を集めたのに比べ、当試合は6,000人と残念な数字ではあったが、3試合とも敗戦だったのに比べ、今回は引分けという一定の結果を得られた。
グローリーにとってアウェイゲームとなったFFAカップの初戦は、Newcastle Jetsと対戦。新生グローリーになっての初の公式戦となったが、背番号9番のストライカー、Andy Keoghが見事に仕事をこなした。試合開始20分、左サイド奥深くから背番号16番のSidnei Sciola Moraesがクロスを上げると、ゴール前のKeoghが左足で合わせて先制。後半は、一進一退の攻防で、両チーム共にチャンスを作るも、ゴールネットを揺らすことはなかった。しかし、なんとか同点に追いつきたいジェッツはグローリー陣内に多くの選手を送り込むも、その裏を付いたグローリーがカウンターで追加点を奪う。試合終了3分前に右サイドからドリブルでボールを持ち込んだ背番号17番のMitch Nicholasからのグランダーのパスに、中央のKeoghが合わせた。2‐0の勝利で次のステージ「Round 16」に進むグローリー。両サイドの攻撃陣、SidneiとNicholasがしっかりとタスクを実行し、またイタリアのユベントスと対戦したAリーグオールスター戦に召集されたDFの要、背番号23番のMichael Thwaiteを欠きながらも失点を許さなかったことがこの試合の大きな勝因だった。
今年、2014年から始まったオーストラリアで開催される国内カップ戦。州リーグを含むオーストラリアの下部ディヴィジョンで勝ち上がったセミプロやアマチュアチーム22チームが、次のステージとなる「Round 32」に進み、ここからAリーグ10チームが参戦してノックアウト方式のトーナメント戦となる。初年度FFAカップの決勝戦は、2014年12月16日に行われる予定。
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