パースエクスプレス Vol.194 2014年3月号
今季初の最下位に転落してしまったグローリー。チームに漂う暗い雰囲気を払拭し、残りの試合を熱く戦うことができるだろうか?! (写真:Ryo Kuramochi)
アウェイのSydney FC戦は前半17分、Sydneyのエース、背番号10番のAlessandro Del Pieroがピッチ中央でボールを受けると、見事なスルーパスを送り、背番号17番のRanko Despotovicのゴールをアシスト。全盛期を彷彿とさせるプレーにスタジアムが沸いた。Sydney優位で前半を折り返し、後半19分に追加点を許すが、22分に背番号5番のRostyn Griffithsがゴールを決め、1点差に詰め寄る。しかし、あと一歩と迫った試合は、そのまま終了。グローリーは連敗となった。
リーグ2位のWestern Sydney Wanderersをホームに迎えての一戦は、前半開始10分に先制され、前ラウンドと同じように立ち上がりに失点を許す。後半、今季のグローリーの流れを象徴するかのように、元フランス代表で背番号36番のWilliam Gallasがゴール前で空振りをするといった痛恨のミスを犯し、2点目を献上。試合はそのまま、なすすべもなくゲームオーバー。ホームのサポーターからブーイングを浴びる結果となった。また、Wanderersの背番号21番、Jリーグのコンサドーレ札幌への移籍が決まっている小野伸二は、体調不良を理由にチームに帯同しなかったため、欠場となった。
ふがいない戦いぶりに怒りを露にするグローリーのサポーター。
ホームで惨敗したグローリー。残り試合をチーム一丸となって戦えるのか?
首位を独走するBrisbane Roarのホームに乗り込んだグローリー。後半11分にFKから先制を許すと、35分にはDFの信じられないようなミスから2点目、直後にも美しいシュートを決められ3対0。終了間際に背番号9番のShane Smeltzが1点を返すのが精一杯だった。試合後、リーグ9位だったMelbourne Heartが勝利を収めたため、グローリーは今季初めての最下位転落となった。また、Aリーグ屈指のGK、背番号1番のDanny Vukovicが、3月3日にJリーグのベガルタ仙台へレンタル移籍することが決まった。仙台には、すでに元Central Coast Mariners監督のGraham Arnold氏が新監督として招聘されていた。
アウェイ連戦のグローリーは、前半33分、Gallasが巧みなパスワークからAリーグ初ゴールを決める。久々の先制点に勝利の兆しを感じさせるも、後半は相手の猛攻にさらされ、耐えに耐えたが、残り時間僅かのところで失点を許し、試合は引き分けで終了。グローリーは連敗こそ止めたが、今ラウンドで8試合勝ち星なしとなった。 。
元パース・グローリーの永井龍選手が、Jリーグ復帰を果たした。3月8日に行なわれた2節の徳島ヴォルティス戦で、後半44分にFWの杉本健勇選手と代わり、ピッチに立った。短い時間でのプレーだったため、戦果に影響するパフォーマンスは生まれなかったが、約1年半ぶりのJリーグ戦出場となった。
以下、永井龍選手ツイッターより抜粋
「短い時間ではありましたが、一年半ぶりにJリーグに復帰する事が出来ました。久しぶりにピッチで自分の応援歌を聞いて、ほんとうに心熱くなりました。もっとチームの勝利に貢献できるように頑張ります!」
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