【Image from Perth Glory FC】
試合開始から27分後に最初のシュートの機会を得たパースグローリー。それまでにSydney FCには3度の決定機があった。その劣勢だった試合展開をグローリーの背番号8番、太田宏介のパスを起点に転換させる。
<Aリーグを知る記者の視点 A League Football Journalist’s Point Of View> 今シーズン(A League 2020-21 Season)から、Aリーグを知る記者の視点から更に詳しくパースグローリーの試合についてお届けする。 |
2020-21シーズンAリーグ パースグローリー試合結果
Matchweek 13(2021年3月24日)
Perth Glory 1 – 1 Sydney FC 会場:HBF Park
前半43分、左サイドの太田が背番号17番、グローリーのキャプテンのDiego Castroへ相手2選手の背後へとなるスルーパスを出す。そのパスをCastroがPA内に運び、ゴールライン際でゴール前に折り返す。その折り返しに背番号9番のストライカー、Bruno Fornaroliがゴールに流し込む。
この日、背番号10番のAndy Keoghに代わりスタメンでピッチに立った19歳の背番号38番、Ciaran BramwellとFornaroliがオフサイドではなかったかとVAR審査が入ったが、オンサイドだったため得点が認められた。少ないチャンスを活かしてパースグローリーが先制した。
前半のSydney FCの攻撃を最後の砦として背番号33番のGK、Liam Reddyが死守していたが、63分(後半18分)に失点する。これでは試合は振り出しに戻るも、後半のグローリーは太田のCKやクロスなどで相手ゴールを脅かすシーンが幾度と生まれた。ただ最後の詰めに欠き、そのままゴールネットを揺らすことなく1-1の引き分けで試合は終了した。
試合前に「今日は、2日後の試合のことを考えずに走り切ります」と話していた太田だが、試合終了のホイッスルを聞き、スタンドの日本人観客のところへ足早に駆け寄って一礼した後、ピッチのチームの輪に加わらずに険しい表情でひとりドレッシングルームに姿を消した。
<空中戦でも安定した強さを発揮した背番号8番の太田宏介(Image from Perth Glory FC)>
【試合結果】
Perth Glory 1 – 1 Sydney FC
得点:
<Perth Glory>
Bruno Fornaroli(43分)
<Sydney FC>
Bobô(63分)
文:今城康雄(いまなりやすお)。パースの日本語メディア「The Perth Express」の代表兼、編集長。2005年のAリーグの開幕以来、リーグ公認のメディアとなっている「The Perth Express」のジャーナリストとしても、パースグローリーのホームゲームはほぼ全試合、記者席より取材を重ねてきた。2020年よりパースグローリー日本地区担当マネージャー兼任。
【参考】
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