1月31日、午後6時から10ヶ月ぶりのロックダウンが西オーストラリア州に敷かれたが、翌日の2月1日正午に報告された山火事(ブッシュファイアー)が2月2日午後にはパース市街地からたった30kmの位置まで広がり、今なお燃え続けている。
2月1日、月曜日の正午に報告されたパースから北東に約60㎞の地域で発生した山火事は強風のため火の動きが速く、同日の夜から今日(2日)の朝にかけその山火事のサイズは2倍の大きさに広がった。
そして、2日の午後3時の時点ではパースから北東に約30㎞の住宅地域にも迫る勢いで、7,000ヘクタール、60kmと広範囲に燃え広がっている。州政府は、山火事警報を発令してMundaring地域、Chittering地域、Northam地域、Swan地域に避難指示を出し、30件以上の家屋が全焼、2,750世帯が停電して、250人の消防士が懸命な消火活動を行っている。
また、 西オーストラリア州の消防および緊急サービスを担当する政府機関、消防救急局(Department of Fire and Emergency Services<DFES>)では「引き続き火の勢いは強く、非常に危険な状況が続いているため山火事の状況を逐次確認し、避難指示に従って速やかに避難し、命を守る行動をしてほしい」と呼び掛けている。
<パース市街地中心部は煙で覆われ、灰が降り続いた(サウスパースを眺める景観から)>
<同所から撮影した2月1日の景観(写真上)と2月2日の灰と煙で覆われた景観(写真下)>
<西豪州政府の山火事警報を発信するサイトの午後1時の時点での火災状況。赤で囲まれた範囲は生命や家屋に最も危険が及ぶエリアを示している>
州政府の山火事警報に関するウェブサイト:https://www.emergency.wa.gov.au/
消防救急局(Department of Fire and Emergency Services<DFES>)のウェブサイト:https://www.dfes.wa.gov.au/
(情報元:西オーストラリア州政府/ABC News/2月2日)