1月31日からのロックダウンで、パースでは実質2回目となった。最初は、昨年2020年の3月22日からの全豪におけるロックダウンだったが、その際に消費者心理による食品やトイレットペーパーなどの買い占め行為が1ヶ月以上も続いた。しかし、“5日間”と発表のあった今回のロックダウンでも、発表直後にパニック買いは至る所で行われた。
1月31日(土曜日)、西オーストラリア州政府によって午後12時30から予定された「Emergency COVID-19 Press Conference」は約15分ほど遅れて始まり、マーク・マガウワン州首相(Mark McGowan)はそこで5日間のロックダウンを発令すると共に「今、スーパーに行く必要はない」と買い占め行為を防ぐための忠告をした。しかし、発表直後からショッピングセンター周辺では渋滞が発生し、パース各所のスーパーや薬局の前には長蛇の列ができた。
突然のロックダウン宣言にパース市民は驚き、5時間後のリミットへの最優先事項は食料の買い占めだった。前回の経験を活かし、各所大手スーパーはすぐさま入場制限を行い、それによって入り口から外の駐車場にまでおよぶ長蛇の列ができたところも見受けられた。
一方、ショッピングセンター内のデパートでは人影がまばらで、場所によっては店員しかいない場所もあった。前回の経験を活かして“買い占めはしたくない”という思いとは裏腹に、「実際に生活するために必要な食材は買わなければならない」「ロックダウン下でも買い物は可能なのは理解できるが」「マスク着用が強制となったのでマスクが必要」「日が重なれば感染という恐怖が増す」といった深層心理が今回のパニック買いには働いたと考えられる。
州政府の発表では5日間のロックダウン措置だが、今回発覚した感染者の行動範囲が多地域に渡るため、一部報道では数千人に感染している可能性もあると報じられており、マーク・マガウワン西豪州首相は、非常に深刻な事態であると述べている。
係員の指示により入店を待つ買い物客で店頭には長蛇の列ができた(午後2時前後)。
パース市中心部に位置するアジア系スーパーは入店制限を行っていない分、店内は多くの人でごった返した(午後2時前後)。
入店の際にお店側からマスクが配られる。前回の経験を活かし、ウイルス感染防止への高い意識が垣間見れる(午後2時前後)。
ロックダウン発令後の数時間後には、既に大手スーパーの入り口はシャッターで閉ざされ、入店への人数制限が行われた(午後2時前後)。
スーパーでの食品購入と対照的だったのが、衣料品などが購入できる大手デパートは、打って変わって人影は全くなくなってしまった(午後3時前後)。
州民のウイルス感染防止への高い意識からか、ロックダウン発令4時間後には、ショッピングセンター内も人影がまばらとなった(午後3時前後)。
パース周辺の24時間営業の大手スーパーの商品陳列棚はパニック買いにより空となった(午後5時前後)。
西オーストラリア州政府によって発令された1月31日からのロックダウンの詳細内容。
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