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【新型コロナウイルス関連】オーストラリアの国境閉鎖は来年まで続く見込み



 
6月17日、オーストラリア連邦政府のサイモン・バーミンガム(Simon Birmingham)観光大臣は、「オーストラリアの国境は2020年の年内は閉鎖される可能性が高い」という見通しを述べた。

同大臣は「オーストラリアが新型コロナウイルス感染の抑制に成功している理由の一つが、国境を封鎖していることであり、残念ながらオーストラリアへの、またオーストラリアからの旅行のために封鎖が解除されるのは早い時期ではないと思う。まず、国民の健康を第一に考え続ける必要がある」と述べた。


 
この発表を受け、カンタス航空は10月後半までほぼ全線の国際線フライトを運休すると発表した。一方、オーストラリアとニュージーランド間の旅行を許可することを含め、両国間の横断を可能とする相互交通再開を協議中である連邦政府だが、カンタス航空もこの協定が成立した場合はニュージーランド路線の運航は開始されると予想される。

オーストラリア人は昨年、海外での休暇に650億ドル以上を費やしている。サイモン・バーミンガム観光相は「政府はその費用を国内旅行での休暇にあて、地元ビジネスの支援をしてもらいたい」とも話している。また、年間380億豪ドルもの経済効果を生むと言われている海外からの留学生の受け入れについても、どのように今後対処するのか検討の余地があるとも言及していた。

現在、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、オーストラリア首都特別地域では州境制限はなく、南オーストラリアは西オーストラリア州とタスマニア州とノーザンテリトリー準州からの州境閉鎖を解除している。クイーンズランド州は7月中旬の閉鎖解除に向けて取り組んでいる。こうした他州の動きや連邦政府からの閉鎖解除を求める圧力がなされている中、西オーストラリア州は州境閉鎖の解除に関する発表はまだ行っていない。

(情報元:ABC News/6月18日)







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