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【パースエクスプレス・マガジン】2018-19 Aリーグ・ファイナルシリーズ 結果

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Aリーグ2018-19シーズンの幕は閉じた。グローリーにとってチャンピオンの称号は指と指の間から零れ落ちてしまったが、この経験は無駄にならないだろう。立国の礎になることを期待しよう。
 

2018-19 Aリーグ・ファイナルシリーズ 結果

 

 
 


パースグローリー悲願の初栄冠届かず


 
 力が拮抗すればするほど、最後に物を言うのが経験なのかもしれない。ホームゲームでのGrand Finalは初となるグローリー。一方、Grand Final進出は今回で5回目、そのうち3勝1敗でチャンピオンを3回経験しているリーグ屈指のSydney FC。2012-13シーズンにアウェイでGrand Finalを経験しているグローリーだが、最後の勝利のさじ加減が経験にならなければいいのだが。
 

<前半>
 試合開始のホイッスルとともに観客の興奮は頂点に達す。当然、パースのファンにとってもGrand Finalは初めてのこと。2005年のAリーグ開幕から待ちに待った瞬間だった。立ち上がりは五分五分の展開。ホームということでグローリーがポゼッションで多少勝る。そして、前半20分までには2度のヘディングシュートでチャンスを掴む。左サイドからのクロスに背番号7番のJoel Chianese、右のCKに背番号6番のDino Djulbicが頭で合わせる。ともに枠を捉えなかったが、相手の脅威にはなった。前半27分、大きな山場を迎える。Sydney FCは左からの展開で、DFの裏にパスを送る。その最終ライン上には、背番号7番のMichael Zulloとグローリーの背番号13番、DFのMatthew Spiranovicが並んだ。Zulloぱパスに反応し、中央へ折り返す。ゴール前では背番号9番のAdam Le Fondreがライトタッチでゴールにボールを流し込んだ。そこで、線審のフラッグが上がる。主審はARVでオフサイドの有無を確認。スタジアムの大画面でも両選手がオンライン上に並ぶ映像が映し出される。しかし、主審はオフサイドの判定。シドニーの選手たちは一斉に不服を申し立てるが、審判は聞き入れず、試合は続行された。この判定に更に腹を立てたシドニーのStephen Corica監督は、4番目の審判に食って掛かる。主審はコートサイドまで走り出て、Corica監督にイエローカードを提示した。微妙な判定だったことは間違いない。その後の試合は、一進一退が続き、アディショナルタイムの1分もそのまま過ぎ、前半は0対0で試合は終わった。
 

<後半>
 後半もボールを細かくつなごうとするグローリーに対して、前線への中距離パスで攻撃打開を試みるSydney FC。攻撃の中心は背番号13番のBrandon O’Neill。パース出身で、最初のプロ契約もパースグローリーだった。実力こそあれ、当時のコーチ陣との折り合いや経験不足ということで出場機会が得られず、Sydney FCに2015年のシーズンから移籍していた。両チームとも決定機を作れずに試合は中盤へ。気になることに、多くの選手が足元を取られ、転ぶシーンが目立つ。試合会場となったOptus Stadiumは、前日にAFLの試合が行われており、何か影響を与えたのかもしれない。その転倒を回避するための戦術なのか、後半はSydeny FCと同様、グローリーも長めのパスを使いだす。そんな中、背番号17番のDiego Castroがヘディングシュートを放つ。両チームにとっての最大の決定機だった。その後、スコアボードは0対0のまま。迎えた後半27分、グローリーのベンチが動く。Chianeseに代わって背番号9番のシーズン・チーム得点王、Andrew Keoghがピッチに送り出される。グローリーはその後も、引き続き押し気味に試合をコントロールするが、90分の笛が鳴る。アディショナルタイムは3分。FKのキッカーはSydney FCのO’Neill。絶妙なタッチのボールでゴール前に送るも、CKに逃げるのが精いっぱいのグローリー。そこで、タイムアップ。
 

<延長>
 前後半15分の延長戦へ。Adelaide United相手にSemi Finalで延長戦を戦い、PL戦で決着をつけているグローリーは2試合連続となる。この延長戦は、グローリーペースで試合が進んだ。延長で交代枠が一人増え、4選手全員を使うグローリー。延長戦からピッチに立った背番号23番のScott Nevilleからの攻撃で何とか活路を見出そうとするも、Sydney FCの必至のディフェンスでゴールマウスは結局開かないまま、延長戦の計30分間も終わった。
 

<PK戦>
 AリーグGrand Finalの観客動員数記録を打ち立てた5万6371人が見守る中、PK戦は始まった。先行のシドニーはLe Fondreがゴール中央にシュートを決め、続いてグローリーの背番号27番、JuandeもGKの飛ぶ反対側にボールを蹴り込む。シドニーの2人目、O’Neillも落ち着いてネットを揺らし、グローリーの2人目、この日は途中出場だったKeoghが大役を務める。しかし相手GK、背番号1番のAndrew Redmayneに止められてしまう。Adelaide United戦のPK戦では神がかりのセーブでグローリーのゴールを守った背番号33番、Liam Reddyにこの試合も、と願う多くのグローリーファンがいたはずだが、シドニーの3人目もゴールを決める。そして、グローリーの3人目、背番号11番のBrendon Santalabのチップ気味のシュートは、Redmayneにいとも簡単にキャッチされてしまった。1対3となり後がなくなったグローリー。Sydney FCの4人目のキッカーに決められてしまえば万事休すとなる。ここでも、Reddyのスーパーセーブをグローリーファンなら誰しも期待しただろうが、4人目のキッカーから放たれたボールは無情にもサイドネットを揺らした。試合終了。グローリーの悲願の栄冠はまたも夢と散った。
 


試合前のミュージシャンたちによるパフォーマンスで会場のボルテージも上がる。
 


国歌斉唱を待つ両選手たち。
 


試合直前のSydney FCイレブン(写真左)とグローリーイレブン(写真右)。
 


巨大スクリーンに映し出されるスターティングメンバ―。グローリーのキャプテン、背番号17番のDiego Castro。
 


連携を欠く単調な攻めで決定機がなかなかつかめないグローリー。
 


5万6371人はAリーグGrand Finalの最多観客数。
 


本誌でも以前インタビューを試みた背番号1番のGK、Tando Velaphi(写真左)。今シーズンはトップチームでの出番がなかった。
 


背番号17番。この17番の活躍なくしては、グローリーの勝機はない。
 


以前、本誌でインタビューした背番号3番のJason Davidson。この日は攻守にわたり活躍を見せたのだが。
 


PK戦の前に円陣を組み、監督中心に士気を高めるグローリー陣営。
 


蹴ったSydneyの選手は全て、ネットを揺らしたPK戦。
 


2018-19シーズンのチャンピオンはSydney FCに決まった。
 


試合後、無念の思いを吐露するオーナーのTony Sage氏。
 


Sydney FCのSteve Corica監督と、この試合のMVP(Joe Marston Medal)に選ばれた背番号10番のMilos Ninkovicが、試合後の優勝記者会見に臨んだ。
 


試合後、敗戦の悔しさをにじませながら記者の質問に応えるグローリーのTony Popovic監督。
 


試合後の記者会見。注目の一戦をシドニーからも多くのジャーナリストたちが集まり、取材した。
 

記者の目
グローリーにとっては全てが初めてのことばかりだった。ホームでのGrand Final。Optus Stadiumを公式戦で使い、5万人以上の観客。2005年のAリーグ開幕からグローリーの試合を取材し続けている筆者にとっても、この5月19日は信じがたい現実の日だった。
 
この日の試合について、多くの人が「つまらない試合だった」と言っている。その原因は連携不足だと思う。つまり、チームとして機能しなかった。昨今、個が大切だと言われ続けているが、グローリーも代表レベルの大舞台を経験してきた選手たちの集団。個の経験値は低くはない。特別な日に、個ではなくチームとしての経験値が乏しかったための敗因と考えられる。
 
そして、ピッチに立つ選手たちだけが、その経験が必要なわけではない。選手に与える観客からの応援の経験値も大切で、今回は不足していたのだろう。不足どころか、なかったと思う。サッカーは世界一競技人口の多いスポーツ。ゆえに奥深い文化と絡み合う。その文化は経験の積み重ねでもある。そう感じたGrand Finalだった。
 


本誌記者:2005年のAリーグ開幕年からリーグ認定記者としてパースグローリーを中心とした試合結果を本誌に紹介してきた。


 

Aリーグ&Wリーグ年間表彰式

5月13日、2018-19シーズンのAリーグとWリーグのリーグ戦で活躍した選手に贈られる各賞授賞式(Dolan Warren Award)がシドニーのThe Star Event Centreで行われた。受賞者は以下の通り。
 

最優秀選手賞(Johnny Warren Medal)

Aリーグ Wリーグ
Roy Krishna(Wellington Phoenix)
※Roy Krishna(31ポイント)。 2位にはIsaias Sanchez(Adelaide United : 29ポイント)、 Neil Kilkenny(Perth Glory : 29ポイント)の2選手、 4位にはDiego Castro(Perth Glory : 28ポイント)と本田圭佑(Melbourne Victory : 28ポイント)。
Christine Nairn(Melbourne Victory)
※Christine Nairn(21ポイント)。 2位にはSam Kerr(Perth Glory : 16ポイント)、 3位にはCaitlin Foord(Sydney FC : 14ポイント)、 4位には永里優季(Brisbane Roar FC : 10ポイント)、 5位にはClare Polkinghorne(Brisbane Roar FC : 9ポイント)。


 

ベストヤングプレーヤー賞(NAB Young Footballer of the Year)

Aリーグ Wリーグ
Chris Ikonomidis(Perth Glory) Ellie Carpenter(Canberra United)


 

最優秀監督賞(Coach of the Year Award)

Aリーグ Wリーグ
Tony Popovic(Perth Glory) Jeff Hopkins(Melbourne Victory)


 

得点王(Nike Golden Boot Award)

Aリーグ Wリーグ
Roy Krishna(Wellington Phoenix)
※18得点(レギュラーシーズンのみ)
Sam Kerr(Perth Glory)
※13得点(レギュラーシーズンのみ)


 

最優秀ゴールキーパー賞(Goalkeeper of the Year Award)

Aリーグ Wリーグ
Kurto(Wellington Phoenix) Aubrey Bledsoe(Sydney FC)


 

最優秀ゴール賞(Goal of the Year)

Aリーグ Wリーグ
Eric Bautheac(Brisbane Roar FC)
※Round 20のCentral Coast Mariners戦のゴール。
Cortnee Vine(Newcastle Jets)
※Round 3のCanberra United戦のゴール。


 

フェアプレー賞(Fair Play Award)

Aリーグ Wリーグ
Sydney FC Newcastle Jets


 

最優秀主審賞(Referee of the Year)

Aリーグ Wリーグ
Shaun Evans Kate Jacewicz


 


 


このページは Perth Glory FC を応援するページです。 パース・グローリーFCの公式ホームページ www.perthglory.com.au


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