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【特集-11月号-02】陶芸を通して自分の可能性を引き出す

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【特集】 知る・作る・楽しむ パースで陶芸 Ceramic Art in Perth

 
月刊誌『パースエクスプレス』では毎月特集を企画し、紹介しています。ここでは、11月号特集で掲載したパースでの陶芸についてお届けします。
 
古くから日本では、食文化と共に発展を遂げてきた独自のスタイルをもつ、陶芸。そして、世界の陶芸史に多大な影響を与えてきた日本の陶芸。国も違えば文化も違うオーストラリアの陶芸も元をたどれば日本の陶芸に共通するものがあります。

そこで、今号特集では『知る・作る・楽しむ パースで陶芸』と題し、“パースの陶芸家”や“パースでの生活に陶芸を取り入れている日本人”、“パースの陶芸教室、陶芸の基本”についてご紹介します。ぜひ、この機会に陶芸を学び、パースでの生活を豊かにしてみてはいかがでしょうか?
 

 
パースで陶芸に携わる2人目は、ペーパークレイを使い作品を作るGraham Hayさんです。
 

陶芸を通して自分の可能性を引き出す

自分の時間で陶芸を学べる環境を提供する「Perth Pottery and Sculpture Classes」。その教室を主宰し、西豪州を拠点に主にペーパークレイを使った作品を作る陶芸家のGraham Hayさんにお話を伺いました。

 

陶芸を通して新しい芸術を作る

陶芸を通して常に新しい芸術を作ることを心がけているGrahamさん。

 

パースエクスプレス
まず始めに、陶芸を始めたきっかけを教えてください。

グラハムさん
「高校生の時に学校で陶芸を専攻し、勉強し始めたのがきっかけです。その後、陶芸を教える講師になるために大学に行きましたが、陶芸の中でも分野が分かれ、私は東洋の陶芸を専攻しました。夜の時間帯は大学近くの陶芸教室に通い、陶芸にますます魅了されていきました」

 

パースエクスプレス
陶芸の中でも主にどのような作品を作っていますか?

グラハムさん
「私は、主にペーパークレイを使ったスカルプチャー(彫刻品)を作っています。ペーパークレイは原材料の99%は粘土ですが、残りの1%に紙の繊維が混ぜられているのでとても頑丈で、スカルプチャーなどの制作に適した材料です」

 

パースエクスプレス
通常の粘土と比べたペーパークレイの良さを教えてください。

グラハムさん
「通常の粘土で作品を作り一度乾燥させてしまうと、再度形を変えたりするのがとても難しいです。しかし、ペーパークレイは完全に乾燥をした後でも、修復したい部分を簡単に手直しすることができます。また、成型しやすいのも特徴なので、自分の好きな形を作りやすいというのもペーパークレイの良さですね」

▲ Photo: VeniceDocumentationProject
世界89カ国からのアーティストと、そのアーティストの作品を見に50万人の人が来場するというヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展に、今年2017年に出展された作品「CRITICAL MASS」。

 

パースエクスプレス
自身の作品を作る上でこだわっていることはありますか?

グラハムさん
こだわっていることはないですね。私は作品を作る際に最終形を決めずに、自分のインスピレーションに任せて作品を作ります。なので、最後に作品が完成した際は自分が予想もしなかった形になっていることがあります。しいて言えば、陶芸を通していつも新しい芸術を作ることを心がけています

 

パースエクスプレス
陶芸の面白いところはどんなところですか?

グラハムさん
「もし、あなたが陶芸を通して何かを作りたかったり、生み出したいのなら、それはできます。自分の個性や考えで作品を生み出し、陶芸を通して自分の中にある可能性やアイデアを引き出せるということが、陶芸の面白いところではないでしょうか」

▲ Photo: Victor France
1994年のGrahamさん初期作品「Tribal Revolt」。ペーパークレイを使う作品の他、廃紙を使う作品も作る。彼の作品に紙は必要不可欠な存在。

 

パースエクスプレス
日本の陶芸文化についてどう思いますか?

グラハムさん
「日本の陶芸文化は、世界の陶芸文化に多大なる影響を与えていると思います。私の知る有名なオーストラリアの陶芸家たちは、皆日本を訪れその独自の陶芸文化を勉強したと聞いています。日本とオーストラリアは国も違えば文化も違い、作る作品も違いますが元をたどればオーストラリアの陶芸文化は日本の影響を大きく受けています。表と裏で柄は違えど、離れて見れば一枚のコインのようですね」

▲ 現在制作中の作品に使われる、“Flutes”と呼ばれるパーツ。特徴的な形をしたこのパーツは、人々の繋がりを意識して作られている。

 

パースエクスプレス
Perth Pottery and Sculpture Classesにて開催されている陶芸教室について教えて下さい。

グラハムさん
「Perth Pottery and Sculpture Classesでは、人それぞれ独自の生活スタイルを尊重し、カリキュラムなどはなく自分の来たいときに来れ、作りたい作品を作れるなどフレキシブルに開催しています。ある生徒は一年に一度しか来なかったり、ある生徒は通える限り毎週通ったりと自身の都合に合わせて学べます。また、1クラス6人ほどの少人数で、ほとんどの方が初心者の方なので、陶芸の経験がない方でも気軽に通うことができます」

 

パースエクスプレス
ご自身にとって陶芸とはなんですか?

グラハムさん
「一言で言うと、私は“Clay-holic”です。陶芸は私にとってとても中毒性のあるものですね。一度始めたらのめりこんで、気がつけば夜中になっていることもあります。私の人生と陶芸は、切っても切り離せない関係です」

 

パースエクスプレス
パースエクスプレス読者に一言、お願いします。

グラハムさん
「国や文化を問わず、もし皆さんが陶芸を始めたければ、Perth Pottery and Sculpture Classesに一度来てみてください。私があなたの陶芸の世界に入る手助けとなれればと思います。あなたもきっと陶芸のとりこになると思います」

▲ Photo: Kevin Gordon
パースのCottesloe Beachにて開催される「Sculpture by the Sea」に出展された作品「The Kiss(Pair)」。

 

【※ペーパークレイを直訳すると「紙粘土」となりますが、日本における紙粘土と、オーストラリアにおける紙粘土は異なるため、本誌ではあえてペーパークレイと表記いたします。】

 

フレキシブルに陶芸を学び作品をつくる

 

釉薬の技術を学び作品を作る。

「今は釉薬をつける作業をしていて、釉薬は焼成することで違う色に変わるので焼き上がりがとても楽しみです」と話すKatieさん。大学にいっているので毎週は来れないが、通いたい時に通え、作りたいものが作れる、フレキシブルなこの教室が大好きだそうです。

 

筆で何種類もの釉薬を重ね塗りしている。「焼成するのが楽しみ」と。

 

多様な成型技術を学び作品を作る。

「私は、主に器など生活に取り込める作品を作り、今は鋳込み(いこみ)という技術を使い成型しています」と話すPaulineさん。最近は器以外にもスカルプチャーなどの作品も作り始めたという。

ポーリーンさんの作品。「スカルプチャーの制作を今回チャレンジしました」と。

 

日本文化をもとに作品を作る。

「主にスカルプチャーを作り、こだわりはよりリアルなもの、そして活気に富んだ作品を作ること」と話すWayneさん。ファンタジーな世界を陶芸を通して作っている。また日本の文化にも興味があり、サムライを意識した作品(右写真:左から2番目)も作った。

作品にもよるが、成型の工程で一週間はかかるといいます。

 

西豪州を代表する陶芸家のGraham Hayさんに陶芸を通して新しい芸術を作ることについてお話を伺えました。

 

 

“Perth Pottery and Sculpture Classes”の詳細を見る

 


 

パースとパース近郊のまちの陶芸教室

「陶芸を始めようと思っても、どこで陶芸教室が開催されているか分からない」。ここでは、そんな悩みに答えるべくパースとその近郊にある陶芸コミュニティおよび陶芸教室を紹介します。 各所へのお問い合わせは、電話またはメールで。
 
“パース近郊のまちの陶芸教室”の詳細を見る

 


 

取材協力・情報提供:Busselton Pottery Group/Fremantle Arts Centre/Guildford Village Potters/Naomi Sugihara/Perth Pottery and Sculpture Classes/Perth Studio Potters/The South of the River Potters Club(alphabetical order)
情報参照元:公益社団法人日本セラミックス協会 日本のやきもの (www.ceramic.or.jp/museum/yakimono)

 

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Graham Hay - グラハム・ヘイ さん

Graham Hay - グラハム・ヘイ さん

陶芸家 / Perth Pottery and Sculpture Classes主宰者。西豪州を代表する陶芸家。今まで、世界12カ国でエキシビジョンを開き、作ってきた総作品数は3,000点以上。自身の陶芸教室も主宰する。

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