Japan Australia Information Link Media パースエクスプレス

2006年4

各ビザの変更に関するお知らせ

<MODL 最新リストの発表>
 3月28日にMODL(Migration Occupation in Demand List)の新しいリストが正式に発表されました。今回のリストをみてみると、幾つかの職種において大幅に変更されていることが分かります。特に、エンジニアやコンピュータ技師などについては、大きく増加していることから、現在のオーストラリア国内の経済が順調で、様々な分野において、労働者の不足が発生していることが伺えます。

 本誌先月号(Vol.98)でもお伝えしましたが、最近のある裁判事例での判決によって、DIMA(The Department of Immigration and Multicultural Affairs)のMODLの審査基準が変更となりました。これにより従来では、申請後の審査期間中にある職業がリストから削除された場合は、そのポイントを獲得することは出来ませんでしたが、現在では、申請書を提出した時点で、その職業がMODLのリストに含まれていれば、そのポイントの獲得が可能になりました。更に大きな進展として、申請書を提出した後に、MODLの変更に伴って自分が申請した職業がリストに加えられた場合もポイントを獲得することが出来ます。

 さて、MODLが変更されている基準はどこにあるのでしょうか。実際のところ、MODLは、労働市場の状態に大きく左右されています。各州政府のウェブサイトに掲載されているSNTI(State / Territory Nominated Independent Visa)に関連した職業リストを見ると、どの職業が現在必要とされているかを知ることが出来ます。もし、ある職業が、オーストラリア全ての州のリストに含まれているとしたら、それは大変必要とされている職業であり、MODLから除外される可能性は低いと考えられます。

 STNIやSIR(Skilled Independent Regional Visa)のビザの取得は、昨今ようやく普及してきました。これらのビザ取得への選択は、申請者にとってニーズや各州の条件次第では、大変魅力的なものと言えるでしょう。例えば、SIRビザの場合、ある職業がある州のリストに載っている場合は、その州がスポンサーとなってくれることが出来ます。その他の州でも、SOL(Skilled Occupations List)に含まれている職業であれば、スポンサーシップを受けることが出来ます。SOLの閲覧をご希望の方は、移民局のウェブサイト(http://www.immi.gov.au/)のform1121Iをご覧下さい。

近年、移民法は度重なる変更がされてきました。よって、最新の情報を得るためにもビザに関する質問や悩みなどは、専門家(ビザコンサルティング)にご相談することをお勧めします。本文は、Gorshu Pty Ltd(移民省公認登録番号9791459)の資料提供のもと掲載しております。ビザに関するお問い合わせは、オンラインビザ相談ページ

 

2006年4月
※ 掲載されている記事は、執筆当時の情報となっておりますのでご了承ください。