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パースエクスプレスVol.169 2012年2月号

●「自身の事業立上げを考える」 正木 一則さんのある日
日本で配管工として働いていたが、2002年に渡豪。飲食店でも働いていた経験を活かし、パースでは回転寿司店のシェフとして働く。そして4年半後の転機に、再び配管工として働き始めた。その際に当地発行のライセンスが必要となり、日本での経験を照会する書類審査、そして実地試験をパスして資格を取得した。「当時、知っている限りでは日本人の配管工はパースにいませんでした。通常4年間、勉強しながら見習いの期間が必要ですが、日本での経験で免除してもらうため書類集めをしました。前例がなかったので苦労しましたね」と話す正木さん。現在は、現地の設備工事の会社で配管のスーパーバイザーとして働きながら、趣味の柔術の稽古に精を出す、正木さんの1日を紹介します。
正木 一則さん
正木 一則さん
(まさき かつのり)
35歳

社用車で出勤
6:30am
社用車で出勤。現場に直接向かう。
仕事の進行状況を会社の社長に説明する正木さん
8:00am
パースから北に何千キロもの所に建設する家屋約20軒を一箇所のサイトで建て、完成した家をそのまま輸送する。その建設サイトの全家屋の配管業務を一手に担い、会社の従業員を使いながら作業の統括をする。仕事の進行状況を会社の社長に説明する正木さん。

エンジニアが設計した図面
壁の中にパイプを通す
11:00am
エンジニアが設計した図面を見ながら、壁の中にパイプを通す。日本とは材質の違うものを使って取り付けを行なうこともあるが、基本はいっしょ。また、経験がものをいう時もある。
確認作業をする正木さん
1:00pm
「実力社会なので、要領が悪かったり、人を使えなかったり、会社が何を求めているか、例えば質なのかスピードなのかを洞察できないとダメですね。現地の会社で働いていますが、英語でのコミュニケーションがどうこうというより、そちらの方が大切になります」と話す正木さん。