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パースエクスプレスVol.160 2011年5月号

●「これからも大好きなサッカーは続けていきたい」 山野 泰さんのある日
中学校2年生の時に単身でブリスベンに語学留学し、高校卒業後にパースへ渡った山野さん。中学生の時は英語と平行して、サッカーへ真剣に取り組んでいた。しかし高校生時代、立ちはだかる全国のレベルの壁に、余儀なくサッカーから距離を置いた。一方、パースでの留学生活は充実していた。ある日、友人の誘いでボールを蹴る機会があった時、その印象は「やっぱり楽しい!」だった。そこから思いは徐々に強まり、当地の大学入学後に学内のチームで再びサッカーを、また日本人の友人とインドア・フットサルを始めた。そして今年の1月、セミプロのチーム練習に参加した山野さん。「サッカーをしている時の自分が好き。一番輝いていると思う」と話す、山野さんの1日を紹介します。
山野 泰さん
(やまの ゆたか)
24歳

ある日

8:00am
運送業で働く山野さん。引越し現場に到着。
11:00am
「仕事内容から、体力作りや筋肉トレーニングの一環にもなるんです」と話す山野さん。

5:00am
引越しを終え、上司とともに荷物整理を行なう。
2011年1月にセミプロのチームのトライアルを受け、見事、練習参加にこぎつけた。仕事の後にチーム練習に参加し、そして夜遅くに自主トレーニングで走り込みをする毎日だった。確かに肉体的にもきつかったが、“サッカーで飯を食う”ためへ、一心不乱に突き進んだ。そして、練習参加から約1ヶ月が経ち、シーズン開始直前にコーチから「チームの戦術にプレースタイルが適合しなかった」という通告を受け、セミプロとしての選手契約には至らなかった。

「自分の中では、本気でサッカーをするのはこれが最後と思って挑戦していました。コーチからの言葉を受け、涙を流しましたが、今では気持ちを切り替えています。大好きなサッカーには変わりありませんから」 右写真は、有志が集るクラブでのチームメイトたち。