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パースエクスプレスVol.232 2017年5月号

●「世界のグルーミングを日本に広めていきたい」蛭田 愛子さんのある日

“犬のプロフェッショナル”になるため日本でグルーミングから動物看護まで学び、プロのグルーマーとして働いていた蛭田さん。その後、専門学校でグルーミングを講師として教え、またアメリカのグルーミング・サロンで働いた経験をもつ。そして「最先端のグルーミングを世界で学びたい」という蛭田さんは、ペット先進国の一つとも言われているオーストラリアへ。現在、動物病院に併設されるグルーミング・サロンで勤務する蛭田さんは「犬が大好きで、出勤するのが毎日楽しみなんです。グルーマーは天職だと思っています」と話す蛭田さんの一日を紹介します。
蛭田 愛子さん
蛭田 愛子さん

(ひるた あいこ)

32歳

車
8:00 am
シェアメイトと一緒に朝食をとる。グルーマーの仕事は、体力も使う仕事。健康維持のため食事はしっかり摂る。
朝サーフィン
9:00 am
その日の予約状況を受付担当と確認する蛭田さん。職場はみんなフレンドリーで笑顔が絶えない。

職場
9:15 am
最初は、シャンプーから始める。「この仕事は、犬との信頼関係で成り立っているところが強いんです。なので、始めてグルーミングされる犬やここでのグルーミングが初めての犬とは、大変ですよ。噛まれたりしますよ(笑)」(左) グルーマーの研修生にシャンプーの仕方を教えている蛭田さん(右)。

波乗り
9:30 pm
丁寧にドライヤーをかけていく蛭田さん。「一旦、信頼関係が生まれると、仕事はやりやすくなります。なので、ベストな関係になるよう絶えず話しかけながら仕事を進め、それがうまくいくと飼い主のお客さんも次からは自分を指名してくれるようになります」

波乗り
10:00 am
オーストラリアでのグルーミングの仕事を経験し、「オーストラリアでは、おしゃれ目的でグルーミングをしている意識はあまりなく、健康やライフスタイルに合わせてカットをしていますね。例えば、海で泳ぎやすいようなカットとか。日本では、あまりそういった感覚はないですね。それと、日本人グルーマーの丁寧で、きめ細やかなグルーミングの技術は、オージーには好評のようです」と感じている蛭田さん。

笑顔
11:00 am
「この仕事をしていて、犬がきれいにトリミングされていくのも嬉しいですが、サービス後のお客さんの笑顔が何よりも嬉しいですね。“可愛くしてくれてありがとう”と満面の笑みで言われると、この仕事へのやりがいを強く感じます」と蛭田さん。
友達
4:00 pm
多い時は、一日に4〜5匹の犬のグルーミングをする。仕事が終わると、はさみの手入れや掃除、次の日の予約状況を確認する。動物病院のオーナー2人と。

パーティ
5:00 pm
仕事終わりに、ビーチに寄ってヨガをすることも。エクササイズの一つとして、日本からヨガは楽しんでいる。

パーティ
6:30 pm
帰宅後、この日は夕食にハンバーグを作る。健康管理のためにも、なるべく自炊するようにしている。「オーストラリアの後は、ヨーロッパでもグルーミングの仕事をしたいと考えています。日本のグルーマーの技術は高いレベルにあります。自分が世界のグルーミングを知って、グルーミングの楽しさを日本に持って帰りたいですね。そして、日本のこれからの若いグルーマーたちに自分の経験を講師に戻って授業や講演などで伝えられたらと思っています」と話す蛭田さんの1日でした。