Japan Australia Information Link Media パースエクスプレス

パースエクスプレスVol.226 2016年11月号

●「今の経験を東京オリンピック開催の2020年に」湯浅 幸子さんのある日

ネイリストとして日本でネイルサロンを開業していた湯浅さん。そして、4歳から始めた書道は師範まで上り詰め、教室で生徒さんたちに手ほどきをしていた。そんな折、2020年の東京オリンピック開催決定の報に触れた湯浅さんは、これから更に多くの外国人が日本に訪れることを想定し、その準備のためにオーストラリアへ。パースでは、日本での経験を活かしてネイルサロンや書道教室を開き、またバスキングをしながら地元の人や日本以外の国から来た人たちとのつながりを大切に、英語力も高める。「サロンでの施術やバスキングでも感性や自分の作品の見せ方を学んでいます。将来、日本で役立てられれば」と話す湯浅さんの日を紹介します。
湯浅 幸子さん
湯浅 幸子さん

(ゆあさ  さちこ)

32歳

朝
9:30 am
出勤する湯浅さん。ネイルサロンと書道教室を兼用している。
書道教室
10:00 am
子どもに書道を教える。「書道を通して日本語教育にもなればと考えています」

ネイル
12:00 pm
現地のサロンで勤めた後、自身のサロンを開いた湯浅さん。「ワーキングホリデーの方で、旅先だからとお洒落を控えている人がいますが、女性にとってお洒落はいつでもしたいものです。そんな方の心の拠り所となればと思い、日々施術しています」と話す湯浅さん。
「ネイリストは、お客様のリアクションをダイレクトに得ることができます。施術が終わり、とっても喜んで頂けたときは、私も本当にうれしいです」
日本のネイルアートは日本人の職人気質や手先の器用さといった技術から、世界でもトップレベル。湯浅さんもネイリストとして10年の経験がある。

バスキング
3:00 pm
書道のバスキングは、地元の人と生きたコミュニケーションをとるツールとなっている。「主に名前を漢字や平仮名で書き、当て字ですがその漢字の意味も教えます。書道の美を通して、日本文化も伝えられたらと思っています」
「英会話の練習にもなります」と話す湯浅さん。

ジム
6:00 pm
ジムへ行くことは日本から日課だった。本格的なウェイトトレーニングで汗を流す湯浅さん。健康維持やストレス発散にもなっている。
夕飯
8:00 pm
多忙な一日の締めくくりは、栄養のバランスを考え、できる限り毎日料理をこなす湯浅さん。「オーストラリアでは、ネイルアートや書道で日本の文化を少しでも多くの人に知ってもらえればと思っています。また日本に帰国後は、世界各国の人たちが訪れるだろう2020年の東京オリンピックで、自分のオーストラリアでの経験が活かせればと思っています」と話す湯浅さんの1日でした。