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パースエクスプレスVol.210 2015年7月号

●「もっと日本のお寿司を知ってもらいたい」
川合 譲さんのある日

当初は英語を学び、帰国して日本で就職することを考えていた。ただ、回転寿司のレストランを展開する仕事先で、オーストラリアに永住を望む先輩や同僚と出会い、その影響で自分の心境も変化していった。その後は、仕事と並行して料理を専門学校で学ぶ。日本でも回転寿司のお店で仕事をした経験があったが、日本では使わないネタのオーストラリアの寿司に、最初は驚いた。「日本人に“日本”の寿司を提供し、現地のお客さんにまだ知られていない本当の“日本の味”を紹介していきたい」と話す川合さん。寿司職人としての道を歩み始めた川合さんの1日を紹介します。
川合 譲さん
川合 譲さん
(かわい じょう)
28歳

「朝食は必ず食べる」という川合さん
7:30am
「朝食は必ず食べる」という川合さん。日本で大学生の時、“英語をしゃべりたい”という一心で半年間休学して、パースに語学留学に来たことがある。
健康を考えて自転車で通勤
8:30am
健康を考えて自転車で通勤。一日のサイクルの中では僅かだが、貴重な時間となる。

料理の仕込みを開始する
9:00am
料理の仕込みを開始する。2005年に地元愛知県で“愛知万博(日本国際博覧会)”が行なわれ、その万博内に設置された回転寿司店で仕事をした経験があった。
“ランチの開店準備
11:00am
ランチの開店準備をお店のマネージャーと行なう。「先日、1週間前にパースに来た日本人のお客さんが来店されました。つい最近までそのお客さんは“日本のお寿司”を食べていたと思うと、ここパースでも“日本のお寿司”に限りなくちかいお寿司を提供したいと感じました」と話す川合さん。

ランチ営業 0:00pm
ランチの営業が始まり、他のスタッフとコミュニケーションを取りながら仕事を進める。


勉強する川合さん
3:30am
ディナーの営業が始まる前の一時に、お寿司が紹介された本を読み、勉強する川合さん。「日本の本当の味を、お寿司を通して現地のお客さんにも知ってもらいたいですね」
お客さんのリクエストに応える川合さん
5:30pm
土曜日のディナーは「食べ放題」の営業となり、店頭には行列ができる。お客さんのリクエストに応える川合さん。

清掃をする
10:00pm
営業終了後、清掃をする。
奥さんとくつろぎの時間を過ごす
11:30pm
帰宅後、一時仕事を離れ、奥さんとくつろぎの時間を過ごす。

贈られた包丁を、心を込めて研ぐ川合さん 0:30am
義理の父親がフランス料理のシェフをしている。その父親から贈られた包丁を、心を込めて研ぐ川合さん。常日頃、当たり前のことだが、“新鮮な”“美味しい”お寿司を提供したいと考える。そんな中でも「そのお寿司で現地の人に、日本をもっと知ってもらえたら」と話す川合さんの1日でした。