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パースエクスプレスVol.200 2014年9月号

●「園芸家としてキャリアアップを図る」 平松 顕久さんのある日

日本で大学生の時、旅行会社で添乗員のアルバイトをしていた。休学して訪れたパースでも当地の日系旅行会社で働き、帰国して復学、大学卒業後も旅行会社に就職した。そして、パースに戻ってからも同旅行会社で勤務し、トータル20年ちかく旅行業界に従事した。そんな中、ツアーガイドとしてお客さんを何百回と案内したパースの名所、キングス・パークでオーストラリアならではの自然や植物に接し、将来のビジョンに変化が表れる。そして転機を察し、会社を辞め、“Horticulture=園芸”を学ぶため学校に通った。専門的な分野であるゆえ、平坦な道ではなかったが、充実した時間を過ごし、現在はそのキングス・パークにて園芸家として働く平松さんの1日を紹介します。
平松 顕久さん
平松 顕久さん
(ひらまつ あきひさ)
41歳

時期によってはまだ日が昇る前の出勤
6:00am
時期によってはまだ日が昇る前の出勤なので、辺りは暗い。
『キングスパーク・フェスティバル』の一環として「Japanese Botanic Garden Walk」といったツアーが行なわれ、そのガイド役を平松さんが務めた
10:30am
この日は、パースでは毎年恒例となっている『キングスパーク・フェスティバル』の一環として「Japanese Botanic Garden Walk」といったツアーが行なわれ、そのガイド役を平松さんが務めた。

メンテナンスをして、雑草を取り除き、スプリンクラーの新設や補修も行なう園芸の仕事
「土いじりをしながら、泥まみれになることもあります」メンテナンスをして、雑草を取り除き、スプリンクラーの新設や補修も行なう園芸の仕事。実際に同僚のスタッフの作業風景を紹介して、仕事内容を説明する。
植物を育てるための環境を整え、その植物を見せるといった仕事をしている
11:00am
例えば、ワイルドフラワーが咲く時期、ツアーガイドは花を種別して、“これは何という花”とお客さんに案内するのが仕事だったが、今は、植物を育てるための環境を整え、その植物を見せるといった仕事をしている。仕事の内容は、“案内する”ことから、“されるものを造る”へと大きく変化した。

園芸家としてのキャリアアップのため、授業を受ける
「オーストラリアにしか生息しない植物も多々あり、そのようなものを扱い、ここでしかできない仕事をさせてもらっているので、日々充実しています」と話す平松さん。
自炊する谷川さん
1:00pm
週に1回、学校に行き、園芸家としてのキャリアアップのため、授業を受ける。

小学生の息子さん、幼稚園生の娘さんを迎えに行く小学生の息子さん、幼稚園生の娘さんを迎えに行く
3:00pm
小学生の息子さん、幼稚園生の娘さんを迎えに行く。
夕食の準備をし、家族みんなで団欒の夕食夕食の準備をし、家族みんなで団欒の夕食
4:00pm
奥さんも同じように仕事をしているため、家事全般は半分半分。この日は、平松さんが夕食の準備をし、奥さんの帰宅を待って、家族みんなで団欒の夕食。

子どもを寝かし付けた後、授業の予習、復習を行ない、また仕事のための自習を行なう 9:00pm
子どもを寝かし付けた後、授業の予習、復習を行ない、また仕事のための自習を行なう。「仕事内容は変わりましたが、今でも旅行は大好きです。自然に触れられるキャンプに家族みんなで月1回は行っています。今後も家族との時間を大切に、園芸家としてキャリアアップも図れればと思っています」と話す平松さんの1日でした。