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 人との付き合いは、人それぞれ違うもの。マニュアルを作るなんて無理な話です。それでも、みんながどうやって国際恋愛を続けているのか、気になるところ。相手のどちらかが日本人、というカップルの様々な現状をお話してもらいました。
パースで出会った男性と結婚。出産、家購入と順調に生活しています。
●Paul(41才・男性・イギリス人) & Yohko(36才・女性・日本人・永住権申請中)

 仕事仲間を通しての紹介で出会った、離婚歴のあるイギリス人男性とビジネスビザで働く日本人女性というご夫婦。出会って3ヶ月後には、夕陽を眺めながらプロポーズ。その時は、そんな予定はしていなかったのに、自然にそういう言葉が出てしまったそう。

 という順調なお付き合いを進め、その後妊娠。結婚は出産後と考えていたそうですが、日本の事務手続きの状況から結婚、出産の順番の方が好ましいということが分かり、急きょ結婚の手続き。そして無事に女の子が生まれ、現在は家族3人でパースで暮らしていらっしゃいます。「もうそれほど若いわけではないので、あり得ないパーフェクトを相手に求めるようなことはなかった。お互いに何が一番重要なのか、が分かっているように思いますね。国籍や言葉の違いを含め、これまでの時点では何も問題がない。本当に問題がないんです。僕たちはお互い、自然体でいられる。彼女はとても穏やかな性格だから、雰囲気がトゲトゲしくなるようなこともないし。僕と前の奥さんとの間の子供もとても可愛がってくれるし、彼女とも普通に付き合えるんだから、彼女は素晴らしい。オーストラリア人の女性なら、敵意をむき出しにすることも多いっていうのにね。それは、離婚歴がある自分にとっては、とても感謝すべきことなんだ。彼女と付き合う上で、トラブルは一度もなかったね。そう、ただ一度だけ、彼女が言ったことを、僕が勘違いしたことはあったかな。ささいなことだけど。でも、それもお互いにちゃんと話し合って、誤解を取り除いたから、問題なし。ただ自然にしているだけなのにこんなにうまく行くってことは、それだけ相性がいいってことなんでしょうね」と、ご主人。今は時間に余裕があるので、生まれたばかりの娘さんと一緒に過ごせる時間を十分に作れることが嬉しいのだそうです。

 一方、奥様の方と言えば「彼は日本の文化が好きなので、助かります。私も自然体でいられることには違いはないのですが、やはり自分の祖国を離れて違う言葉の環境で暮らしている以上、犠牲にしているものもあります。日本の友人とは遠く離れているし、日本のテレビ番組や雑誌もパースでは思うように見ることができない。言葉でも自分の気持ちを表現しきれない時には、もどかしく思います。でも、余計なことを言うこともできないので、かえってトラブルになりにくいという側面もあるかもしれませんね。それが円満の秘訣かもしれない(笑)」と、言葉を合わせる側には多少なりとも苦労はあるようですが、それほど大きな問題になるわけでもなさそう。「とはいえ、ある程度の会話力はもちろん必要です。言葉なしでのコミュニケーションには、やはり限度がありますから」

 奥様は現在、ご主人のスポンサーでパーマネント・レジデンスビザを申請中。「結婚を決めたころから、申請に役立つようにと、積極的に2人での写真を日付入りで撮ったり、番号明記の電話の明細書をまとめておいたりと、ビザ申請に備えていました。インタビューの時にも、たくさんの資料を準備して意気込んで出かけたのですが、状況的に家族であることは一目瞭然だったので、審査はとてもスムーズ。妊娠中だったために用意できなかったX線写真を提出するように言われただけで、ビザの申請もまったく問題ありませんでした」。

人間として最高の相性のパートナーと巡り会えた幸せなお2人からは、異国籍の違和感はどこからも感じられないようです。

 
日本に帰国した彼女と遠距離恋愛中です。

●John(24才・男性・カナダ人・ワーキングホリデー)

 

 彼女と会ったのは、彼女がワーキングホリデーでカナダに来ていた時。シェフの僕が働いていたホテルで、彼女はルーム・キーピングとして働いていた。スノーボード、旅行、写真と趣味が一緒なので気が合ったから、よくスノーボードに出かけていたんだ。僕はそれまでに、フィリピン系カナダ人、フランス系カナダ人と付き合ったことがあるけど、いつでも国籍を気にしたことはないな。だから、日本人の女の子の特徴、って言われても一般的には言えない。だって、人はそれぞれみんな違うから。僕の彼女のいいところは、正直なところ。まやかしがないところかな。僕はもともと日本の文化が好きだけど、彼女と付き合うようになって、自分の視野が広がったように思うよ。世界には知らないことがたくさんあるんだ、って。いろいろなことを受け入れることができるようになったと思う。今は、彼女とは週に2回くらいの電話とメールでコンタクトを取っている。これからオーストラリアを回った後、7月には日本に行く予定だ。もちろん遠距離恋愛は難しいし、できることならしたくはないけど、でも本当に相手を愛しているなら、必ず何か方法は見つけられるはずだよ。

●Andrew(35才・男性・オーストラリア人)

 ハウスメイトとしての出会いが彼女とのきっかけ。でも、付き合うようになったのは、6ヶ月もしてからのことだった。彼女はとてもフレンドリーな人で、ユーモアのセンスがあるんだ。とてもおしゃべりだしね。人を喜ばせるのが上手で、それは言葉が違ってもとても伝わってくる。そして、彼女はとても正直な人。国籍は気にならないけど、彼女から「日本では、しょっちゅう会社での飲み会に参加しなくてはならない」と聞かされた時は、ビックリしたね。だって、オーストラリアでは、会社のボスとそんなにしょっちゅう飲みに行ったら、トラブルの元を増やすようなもんだから。飲んでいる時は、みんなエキサイティングしちゃうし。仕事が終わったら、家に帰るもんだよ。

 言葉の違いはあまり問題にはならないけど、彼女が不安がっていたり悲しんでいる時に、思うように言いたいことが言えない彼女の姿を見ているのはツライな。でも、いろいろな方法で理解してあげたいと思う。彼女が4月に帰国して以来、週に1度か2度は電話をかけたり、メールをしたり。でも、またオーストラリアに来ることを考えているみたい。オーストラリアの女の子は、気が強くてストレートすぎるように思う時があるけど、日本人の女の子は、礼儀正しいところにいい印象があるな。

留学滞在中の現在、オーストラリア人の彼と付き合っています
Michiko(24才・女性・日本人・学生)

 仲のいい友人の家に度々訪ねていたのですが、彼女のハウスメイトが今の彼です。彼女が日本に帰国した後、寂しがっている私を誘ってキングス・パークに出かけたのですが、何となくひざまくらをしてあげたり。そういう流れを作るのがとてもうまいと思いました。その後、まもなく一緒に夜を過ごすことに。でも、彼の女性経験を聞いているとずいぶん派手だったように思うので、電話をもらったり、携帯電話で「I miss you」と書いてあっても、自分達の関係に自信が持てなかったのです。そこで「私とシリアスな関係になりたいの? それともこれはカジュアルな関係?」とハッキリ聞きました。そしたら、彼は「シリアスな関係を持ちたい」と返事をしてくれたので、それからは胸を張って彼のことをパートナーだと思えるようになりました。 自分が言いたいことがうまく言えなくて、もどかしく思うことはあります。でも最近は、そんな時でも彼は私が何が言いたいのかを分かってくれる。私の性格が分かってきたのかもしれません。国籍の違いを感じたことはありませんが、心を広く持って、分かろうとする許容がある人なら、うまく関係を築けるってことなのではないでしょうか。

 

「彼女はタイ人。将来への不安や一緒にいられない時はどうしたらいいのか、彼女と日本で暮らすようになった場合に、彼女への偏見などがないか心配です」 (29才・男性・日本人・ワーキングホリデー)

「遠距離恋愛で違う言語を話すのは、難しい」 (35才・女性・日本人・学生・国際恋愛の経験あり)

「結婚しない主義なので、結婚する以外にを取得することができない場合は悩みます」 (34才・女性・日本人・学生・国際恋愛の経験あり)

「最初は彼の話す英語はあまりよく分からなかったけど、だんだん耳が慣れてくるし、彼が言っていることを理解したい、って言う気持ちが高まってくる。でも、分からない時には素直に聞きます。彼は私がどれくらい英語が通じているのか、分からないから」 (32才・女性・日本人・学生・彼がオーストラリア人)

「ごくごく定番の贈り物なら、花束かチョコレート。でもこれは当たり前すぎて、つまらないと思われるかも。すごく特別な贈り物なら、スペシャル・ディナーに出かける。オントレー・メイン・デザートにドリンクをつけて、$30〜50・人くらいの予算かな。この間の彼女の誕生日には、金魚を贈ったよ。彼女の好きなものを贈ることが彼女にとってのスペシャルだよね」 (ガイ・23才・男性・オーストラリア人)

「一緒に誕生日を祝ってもらうなら、その日、一日をずっと一緒に過ごしてもらいたいわ。朝食もランチもディナーも一緒。もちろん、スペシャルなレストランだったら最高だけど、とにかく一緒に時間を過ごすことが何よりのプレゼント」 (ラミィ・26才・女性・オーストラリア人)

 

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