特集：オーストラリアの野球を観戦
熱球パースヒート Perth Heat

スポーツの盛んなオーストラリア。オリンピックやW杯、国際大会にて各種目で好成績を残しているが、実は同じように好結果を残しているにも関わらず、まだまだ国内では知名度が低いスポーツといえば「野球」。今回は、西オーストラリア州に本拠地を置く、オーストラリア野球界屈指のプロチーム、『パースヒート』を中心に、オーストラリアの野球やリーグ加盟チーム、リーグ開幕戦の模様などを一挙に紹介します！

情報提供・取材協力： Perth Heat、Fielders Choice／写真： Ryo Kuramochi

オーストラリアの野球

オーストラリアの野球は、1850年代にビクトリア州にあるバララットの金鉱で働くアメリカ人の金鉱夫達が、休日のレクリエーションとして楽しんでいたことが起源とされている。そして、その野球が一般にオーストラリア人に知られるようになったのは1987年、オーストラリア人選手のデーブ・ニルソンが、メジャーリーグのミルウォーキー・ブルワーズに入団して以降とされる。また、1980年代に国内では様々なプロスポーツ組織が結成されていく中、1989年に「Australian Baseball League = ABL（旧）」が8球団より発足した。10年後の1999年、リーグ運営の財政難により前出のデーブ・ニルソンがリーグを買収し、「International Baseball League of Australia = IBLA」を再出発させるものの、IBLAも2002年を最後に休止となり、さらに2010年からは新ABLが発足して、今年で4シーズン目を迎えている。オーストラリアのナショナルチーム（国代表）としては、「World Baseball Classic = WBC」に過去3大会出場。オリンピックは過去5大会に出場し、2004年のアテネオリンピックでは準決勝で日本と対戦し、日本を下して銀メダルに輝いている。