0.1秒単位の差で勝敗が決まるレースでは、ほんの些細なミスでも致命的となる。緊張感で集中力を研ぎ澄まし、ワールドクラスのパイロットたちはコースを時速400kmを越えるスピードで飛び、最高10Gと言われる重力の中で、機体を自由自在に操縦する。空をスタジアムとするこの世界最高峰のスポーツは、世界中の観客の目を釘付けにしてきた。 そんなレッドブル・エアレースが、11月3日と4日の2日間、シーズンの最終戦としてパースに再上陸する。昨シーズン、約30万人を動員したこのスポーツ・イベントは、まさにパースでも有数の大イベント。今特集は、このエアレースについてパイロット、ルール、そして観戦ガイドなどを分かりやすく紹介する。日本でも人気上昇中のこの新鋭イベントについて知り、その興奮をからだ全体で感じてみよう!
All Information and Photos Courtesy of Red Bull Air Race GmbH (otherwise stated)
取材協力:EventsCorp Western Australia、Professional Public Relations、Red
Bull Air Race GmbH (alphabetical order)
Top Plane Photo by Christian Pondella (left), Joerg Mitter (right)
レッドブル・ エアレースとは
パイロットは、もともと曲芸飛行などで主に使用されていた形式の航空機に乗り、パイロンと呼ばれる障害物を規定の飛行方法で通過してゴールタイムを競う。低空飛行や垂直飛行など、スピードだけでなく、高度なテクニックと経験、精神力などが勝利への必須条件となる。今シーズンは、13人のパイロットたちが、今年4月の開幕以降、世界各国の9都市で激闘を繰り広げてきた。観客の目の前で行われる迫力あるレースが人気の秘密。
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