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各国の郷土料理をパースで

世界の料理 中道裕美

Vol.209/2015/06


世界の料理 食卓のヒント

第5回「インド料理」


筆者が世界を“食べ歩いた”料理の、5カ国目は「インド料理」です。いろいろな香辛料を使うことでも知られている世界的な料理、インド料理ですが、地域や民族、宗教などによって多くの異なる種類が存在します。

ペルー 【インド】

インド料理は地域によって多彩で、カレーだけではありません。例えば、バングラデシュに近い東の地域では、魚やマスタードの種・油を使った料理が一般的で、南インドは菜食主義者が多いため野菜や豆の料理が多くみられます。北インドはいわゆるカレーやナンなどの料理、また宮廷料理のムグライ料理もあります。




リッティー・チョッカ
Litti Chokhaリッティー・チョッカ

炭火焼きの素朴な味で、北インド版のお焼きです。表面はカリッと、中はしっとりです。さわやかなピリ辛緑チリソースをかけてお召し上がりください。

料理の素材

【生地】
■アタ(Atta/★を参照)
■油 ■塩
【具】■サトゥ(Sattu/★を参照)■塩
【ソース】■緑チリ ■たまねぎ
■にんにく  ■しょうが ■レモン
■塩

セビッチェ
料理方法

1.少量の油と塩、水でアタを耳たぶ程度の硬さにして生地を作ります。
2.水で調節しながらサトゥが耳たぶ程度の硬さになったら、1.を包み、平たい円形(お焼きの形)に整えます。
3.網の上で2.の両面に焼き色が付くまで炭火で焼きます。
4.種とへたを取り除いた緑チリ、たまねぎ、にんにくのみじん切り、すりおろしたしょうが、レモン汁、塩を加えて混ぜたソースを3.にかけて、できあがりです!

★もしパースで作るなら…

アタは小麦粉の一種で、全粒粉なのでWhole Wheat Flourで代用できます。サトゥは、ひよこ豆(Chickpea)を挽いたベサン粉(BesanまたはGram Flour)を炒った粉で、コンチネンタル食品店に売っているひよこ豆粉でも代用できます。





ラバーノ・コン・ブチェ・デ・マラーノ
Paneer Pasanda パニール・パサンダ

インドでポピュラーなチーズ、パニールが入ったカレーです。カシューナッツベースでコクがあり、甘く、クリーミーな味わいです。

料理の素材

【具】
■パニール(Paneer/★を参照)■カシューナッツ ■アーモンド
■ガラムマサラ(香辛料)■砂糖
■レーズン ■小麦粉 ■バター
【ソース】
■カシューナッツ ■たまねぎ 
■クローブ ■カルダモン ■シナモン  
■しょうが ■生クリーム 
■レーズン ■バター

アヒ・デ・カラバサ
料理方法

【具】
1.パニールと小麦粉以外をミキサーにかけた後、細かくつぶしたパニールを混ぜます。
2.1.を約1cm厚に切った別のパニールの間にサンドイッチのように挟みます。
3.表面に薄く小麦粉をまぶし、バターで両面を焼きます。

【ソース】
1.たまねぎをみじん切りし、バターで炒めた後、冷まします。
2.1.をカシューナッツと一緒にミキサーします。
3.バターを溶かし、クローブやカルダモン、シナモンを炒め、しょうがと少々の水を足し、2.を加えます。
4.生クリームを加え、良く混ぜ合わせた後、皿に盛られた【具】の上にかけ、レーズンを散らしたら、できあがりです!

★もしパースで作るなら…

パニールは、カッテージチーズやリコッタチーズなど、あっさりした味のチーズで代用いただけます。