第14回
【前回までのあらすじ】
沢田百々子、30歳。学校で襲われたシェアメイトのリンと帰宅すると、そこには恩田正平が。そして、言葉を交わすことなく恩田は姿を消した。 |
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第20走者
筆者:リリー
私とそっくりだったリンは今、何をしているんだろう。シンガポールに戻ったのかな。あの時は迷惑をかけたな。恩田は、私へのストーカー行為と脅迫罪で懲役を受け、刑務所に入った。私は今、日本にいる。
来週、サンフランシスコのRisaに会いに行く。あの時の恩田が、実は私を追いかけてパースに来たことや、偶然を装って私の周りで奇妙な行動をとっていたことなど話してみようと思う。今はやっと言えるようになった。思い返せるようになったけど、時間が必要だった。15年の歳月が流れた。ストーカーは許されることではない。
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