「『何もない国』から」

 世紀が変わって、世界のニュースを独占する「9・11/10・26」が起こった。その事件に関連して、ニカラグアの名前は再び、世界のメディアに登場することとなった。ニカラグアは実のところ、奥深く、大きな国だったのだ(地理的にも中米で一番の国土を有する)。
 
中米で唯一、一時期、いわゆる革命によって社会主義政権を樹立した国であり、また、北の巨人米国の介入に国をあげて抵抗した国でもあった。米国の経済封鎖により、年率20,000%という、信じられないインフレを経験した。また米国CIAやNSC(国家安全保障会議)の暗躍により、内戦を引き起こされても抵抗を続けた。そんな経済状態でも、人は生存していけるのだった。

ニカラグアは、米国の介入を法的に解決すべく、世界で初めて国際司法裁判所をして、米国を「国家テロ」と認定させた国だったのだ。テロ国家とは、今も昔も米国のことであった。

 

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