街を歩いていても、エルサルバドルやグアテマラに比べて、あまり人の姿を見かけることはない。また、本当に物がないということだろうか。いや、市場に行けば、生活物資や人はあふれている。「何もない」とはどういうことか。一体どういうことか。ちょっと作られた先入観を考え直す必要があるのではないか。一瞬、頭の中をそんなことがよぎる。
ニカラグアを初めて訪れたのは11年前。1週間ほど滞在した。ホンジュラスから入国した時、国境にたむろしていた子供達が我先に寄ってきた。マナグアへ通じる国道は穴だらけだった。汗だくになって街を歩いていても、強い日差しを避けるための日陰は少なかった。当時の印象はそんなことしか残っていない。
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ほんのついでで立ち寄ったにすぎないニカラグア。2回目の訪問の今回は、その続きだ。この国に関する情報は、昔も今も、ほとんど仕入れずに入国した。
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