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パースエクスプレスVol.182 2013年3月号

≫ 季節到来!ジンベイザメのキホン


 社 会
 

季節到来!
ジンベイザメのキホン


約500種類以上いると言われるサメの中でも最も大きいサイズを誇り、世界最大の魚類でもある、ジンベイザメ。ジンベイザメの生態については、まだまだ謎が多く、解明されない神秘に包まれています。ここではジンベイザメの“キホン”を紹介します。
ジンベイザメのキホン/体長の比較

ジンベイザメとは?
世界最大の魚類で、世界中のダイバーより一度は見てみたい憧れの存在
名前の由来?
英語では、クジラのようなサメで「Whale Shark」。日本語では、甚平衛羽織の柄に似ていることから「ジンベイザメ」
どこに生息?
主に赤道近辺の海水温度が18℃〜30℃の海域

魚類?
クジラはエラを持たずに肺で呼吸する哺乳類。ジンベイザメはエラで呼吸するので魚類
体?
広くて平らな頭と、灰色の背中に白い斑点
体長?
約4m〜最大約12m

体重?
約11トン(体長12m)
何を食べる?
プランクトンや小型の甲殻類、海草など
エサはどうやって食べる?
口の中でエサと水を振るい分けるろ過摂食

人を食べる?
人を襲って食べたりはしない
口?
横に広い大きな口は、大きいものになると1m以上
速い?
時速平均2kmで、人間が一緒に泳ぎ続けるのが難しい速さ

寝る?
口を開けたまま、エラから酸素を取り込みながら泳いでいるので、止まると呼吸ができなくなる。そのため、生まれてから死ぬまで泳ぎ続ける
赤ちゃんの頃から大きい?
子宮の中で卵がかえり、子ザメの状態で生まれる。卵胎性で、体長50cm程度
速い?
時速平均2kmで、人間が一緒に泳ぎ続けるのが難しい速さ

世界のダイバーの憧れの地・エクスマウス

どこで?
オーストラリアでは、ノーザンテリトリー、クイーンズランドでも姿が発見されているジンベイザメですが、中でも毎年3月〜7月の間にかけてパースから約1,200km北の「ニンガルー・リーフ」には、決まって現れます。理由には諸説ありますが、毎年3月〜4月にかけて、「ニンガルー・リーフ」ではサンゴの放卵が一斉に行われ、その際に海中のプランクトンが増大し、そのプランクトンを捕食するため現れるのでないか、とも言われています。

見る?
ツアーに参加して見ることになります。「ニンガルー・リーフ」の玄関口、エクスマウスの町が起点となりますが、パースから「ジンベイザメと泳ぐ」といったエクスマウスまでの移動も含まれツアーも催行されています。

どのように?
ダイビングではなく、シュノーケルの道具を身に付けて一緒に泳ぎます。その際に、ジンベイザメは貴重な野生動物なので、西オーストラリア州の環境保護省(Department of Environment and Conservation)が定めたルールに従って、行います。
【禁止ルール】
  • ジンベイザメに触ったり乗ったりしない
  • ジンベイザメの行動を妨げない
  • フラッシュを焚いて写真を撮らない など


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