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パースエクスプレスVol.178 2012年11月号 |
| レポート | ||
バードウォッチング体験レポート |
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| 【ガイド】 ブライス・ウェルズさん |
【参加者】 大澤 秀行さん |
【参加者】 戸次 玲子さん |
【参加者】 松田 沙織さん |
【参加者】 米倉 隼志さん |
今回のバードウォッチング体験の参加者は、バードライフ・ウエスタンオーストラリアの唯一の日本人会員である大澤さん、本格的なバードウォッチングは初体験という戸次さん、松田さん、米倉さんの計4名。ガイド役は、本紙先月号でもご紹介したバードライフ・ウエスタンオーストラリアのブライス・ウェルズさん。最初にウェルズさんから双眼鏡の使い方を教わり、バードウォッチングを開始した。
ウェルズさんの話に耳を傾けながら湖沿いを歩いていると、まず、英名の由来となっているアオタテガモ(Blue-billed Duck)の鮮やかな青い嘴や、風を利用して空中に浮かんでいるかのように飛んでいるミナミチョウヒ(Swamp Harrier)の姿などが観察できた。参加者も徐々に双眼鏡を使うことに慣れ、「鳥の特徴や飛んでいる様子など、肉眼では見づらいものが確認できて良かったです(米倉さん)」と初めてのバードウォッチング体験を楽んだ。
ハーズマン湖に隣接されるワイルドライフセンターでは、野鳥の生態を調べていた地元大学の学生たちが、ゴシキセイガイインコ(Rainbow Lorikeet)の生態調査のため、生後2週間ほどの幼鳥に目印をつけているところに出くわした。この思いがけない嬉しい機会に「滅多に見れないインコの赤ちゃんを見ることができてうれしかったです(松田さん)」と他の参加者もご満悦。
その後、ヨコフリオウギビタキ(Willie Wagtail)の巣を発見した際には、ウェルズさんより「この巣にはクモの巣が使われている」と教わる。街中でも見かける身近な鳥の生態について学ぶことができ、「ガイドの親切で丁寧な説明のお陰で、身近な自然に生きる野鳥の個性や、生態系の繊細さを学ぶことができました。パースの鳥について、もっと知りたくなりました(戸次さん)」と各々参加者は、鳥について更に興味を持った様子。
今回は途中から小雨が降り、風も出てきてしまったため、バードウォッチングにはあいにくの天候となってしまったが、それでも、水鳥を中心に34種類の鳥を観察することができた。「パース周辺には自然が多く残っているので、鳥などを含む多くの自然を楽しむことができます(大澤さん)」と言うように、市内からそれほど離れていない場所でも、多くの自然が残され、バードウォッチングも楽しめるということを改めて確認できた半日だった。