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パースエクスプレスVol.177 2012年10月号

≫ 日本人選手がグローリーに入団

≫ 空手の賀陽敬真氏が外務大臣表彰を受賞


 スポーツ
 

日本人選手がグローリーに入団


永井龍永井龍永井龍
 
「大型補強に大成功」と見出しが躍ったが、本人の口からは「下手くそなんです」とその見出しとは噛み合わないコメントが出た。オーストラリア・プロサッカーリーグのパース・グローリーは、9月28日の公式ウェブサイトにてセレッソ大阪の永井龍選手の期限付き移籍を発表した。

16歳(U‐16)から日本代表として各年代の日本代表チームで数々の大舞台を経験してきた永井選手。ゴールを量産し、時にはキャプテンとしてチームを引っ張った。中学1年生から所属していた「セレッソ大阪」で練習を積み、2010年度シーズンからプロ契約を交わし、2011年6月にはプロA契約選手となる。Jリーグ2012年シーズンでは、リーグ戦8試合、カップ戦5試合の途中出場だった。Aリーグ2012‐13シーズンを開幕目前に、そして第2節を控えた永井選手に話を伺った。

永井龍
永井 龍/Ryo Nagai
■生年月日:1991年5月23日(21歳)
■出身地:兵庫県
■身長/体重:180cm/73kg
■ポジション:ミッドフィルダー
■前所属チーム:セレッソ大阪
■代表歴:U‐16、U‐17、U‐18、U‐19日本代表
■出場記録:【J1リーグ戦】25試合出場(0得点)、【カップ戦】5試合出場(0得点)、【天皇杯】2試合出場(2得点)、【ACL】1試合出場(0得点)

—開幕戦前に インタビュー収録:10月3日—

—パース入りはいつでしたか?
「9月13日の夜でした。パースはもちろん、オーストラリアに来たのは初めてのことです」

—12日にセレッソ大阪の公式ウェブサイトで移籍発表、しかし当地では『正式発表は19日と22日の練習試合後』といった報道がされ、実際は28日の正式発表となりましたね。
「8年半、ピンクのユニフォームを着てきましたが、正直思ったような活躍はできませんでした。移籍については、“どうしたらいいのか”“シーズン途中でチームを離れてもいいのだろうか”と悩みました。セレッソにはずっとお世話になってきたので、恩返ししてからここに来たかったというのが本音です」

—オーストラリアのサッカーについて。
「実は、U‐16日本代表に入り、代表として試合に臨んだ最初の相手が豪州代表でした。その試合では得点を取ったと記憶しています。フィジカルや玉際が強いといった印象を持っています」

—ご自分のプレーの特徴は?
「ゴールを取る、そしてゴールにつながるプレーです。日本代表はU‐16からU‐19まで経験しましたが、自分は他の選手と比べものにならないぐらい下手くそだったんです。でも試合にでれば、点が取れる。下手だけど、点を取る。しかし、これからはそれだけでは上にあがれないこともわかっています。日本での選手名鑑では、“フィジカルに強く”とよく書かれていますが、パースに来て“足先がある”と言われているので、その点も活かして、活躍できたらと思います」
—今の目標を聞かせてください。
「日本以外のところでサッカーをすることは夢でした。結果を出したいです」


—第2節を前に インタビュー収録:10月11日—

—7日の開幕戦はベンチ外でしたね。
「出場したかったですね。でも、けがをこじらして長期離脱しても、ここに来た意味がないので」



 翌日12日のグローリーからのメディア・リリースに、Ian Ferguson監督は「Ryoは日曜日(14日)の試合に連れて行く」と明言している。グローリーはアウェイで、昨季のリーグチャンピオン、Central Coast Mariners FCと第2節を戦うため、13日に試合会場のBluetongue Stadiumに向けて出発した。

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 社会
 

空手の賀陽敬真氏が
外務大臣表彰を受賞


9月11日(火)、オーストラリアにおける空手の普及に40年間にわたって貢献してきた賀陽敬真(かよう・きょうしん)氏に対する平成24年度外務大臣表彰の授賞式が、石川達雄在パース日本国総領事の公邸で行なわれた。

写真・情報提供:在パース日本国総領事館

 受賞式には賀陽氏の他、門下生や日系団体代表、氏の古くからの友人など約40人が招待された。玄葉光一郎外務大臣からの表彰状と副賞を授与された賀陽氏は、スピーチの中で「私個人に対するというようなものではなく、今日まで支えていただいた在留邦人の皆様と門下生諸君へのものです」と語った。
 また授賞式では、賀陽氏の実戦的解説と模範演技付きの空手演武が、幅広い年代の男女門下生により披露された。


“おきあがりこぼし”を囲んで歓談するMischin氏、Scaffidi氏、石川氏。『わっぱ飯』
外務大臣表彰を受賞した賀陽敬真氏(左)と、石川達雄在パース日本国総領事(右)。 門下生に囲まれる、賀陽氏と石川総領事。

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