8月18日、西オーストラリア(WA)州と日本との100年以上に及ぶ歴史を取りまとめた1冊の本が、西オーストラリア大学のWesterly
Centreより刊行され、州議事堂にて刊行セレモニーが開かれた。 『An Enduring Friendship Western
Australia and Japan Past, Present and Future(和名:永遠なる友情 西豪州・日本交流史−過去、現在そして未来)』と題されたこの1冊は、日本とWA州の歴史に関する貴重な約40の論文と写真が盛り込まれている。19世紀末よりブルームに移住した真珠産業の日本人と地域社会との関係、両国の経済に欠かせない貿易関係、そして第2言語としての日本語教育や兵庫県との姉妹都市提携に至った経緯など、今日までの日本とWA州との強固な関係を築き上げてきた数々の軌跡が集約されている。
今回の構想は、2006年の日豪交流年がきっかけで立ち上がり、元カーティン大学政治学教授のデイビッド・ブラック氏と、西オーストラリア大学准教授の曽根幸子氏が中心となって編集を行ってきた。曽根氏は本誌のインタビューに対し、「パース在住の皆さんには、改めてWA州と日本の歴史に関心を持って頂き、その上で、この1冊が今後の礎となれば嬉しいです。」と刊行の感想を述べた。
情報提供:The University of
Western Australia, School of Social and Cultural Studies
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出版された『An Enduring Friendship
Western Australia and Japan Past, Present and Future』の装丁
セレモニーで挨拶をする曽根氏
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