冬季に突入した南半球のオーストラリアにおいて、新型インフルエンザの拡大はまだまだ予断を許さない状況となっている。
オーストラリア国内の流行状況
西オーストラリア(WA)保健省の報告によると、WA州の感染確認者数は7月12日現在で463人、豪州全体では8,337人となっている。また、感染による死亡者数は18人で、今後も更なる拡大が予想されている。国内各州の感染者数は、オーストラリア首都特別地域で336人、ニュー・サウス・ウェールズ州で1,858人、北部準州で578人、クイーンズランド州で1,976人、南オーストラリア州で920人、タスマニア州で137人、ビクトリア州で2,067人となっている。
西オーストラリア州政府の対応
6月17日、連邦政府の指示のもとWA州政府は感染対策フェーズを『PROTECT』に移行した。このフェーズでの新型インフルエンザ対策は、主に以下のものとなっている。
1)国際空港における体温検査、健康申告カード等の追加的検疫措置の停止。
2)日本、メキシコ、米国、カナダ、パナマの5感染拡大国及びビクトリア州を訪問したPrimary School、Secondary
Schoolの児童や生徒に対し、7日間は登校せずに自宅で様子を見るよう勧告していた自宅待機措置の停止。
3)症状の軽い患者には自宅で安静にすることを勧める。また、感染者と接触した人々に対して行っていた検疫措置を停止。
4)病状が重篤となるリスクの高い人(妊婦、呼吸器疾患、心臓疾患、糖尿病、腎臓疾患、病的肥満及び免疫機能低下などの疾病を有する人々)を対象とした医療を重点とする。
5)連邦及び州が備蓄している抗ウイルス薬は、その患者の症状が中程度以上の場合、あるいは、重篤に至る可能性があると診断された患者に対してのみ供与する。
感染防止のための注意事項
新聞やテレビなどの一般メディア、そして連邦政府あるいはWA州政府が発表している情報に留意し、日常生活においても引き続き、手洗いやうがい等を行って感染防止に努める。インフルエンザの症状が現れた場合は、掛かり付けのGPなどの一般開業医または最寄りの病院、あるいは連邦政府のホットライン(1800ー022ー222)に電話にて相談する。また、パース日本国総領事館は、在留邦人で新型インフルエンザに感染の疑いがあるとの診断を受けた人は、同館まで一報するよう呼び掛けている。
新型インフルエンザ関連情報の入手方法
パース日本国総領事館では、WA州における新型インフルエンザに関する関連情報を随時ホームページに掲載している。また、Eメールでの情報提供も行っている。希望する人は、ryoji@jpnwa.com宛にて登録、または同館ホームページ『メールマガジン配信サービス』から登録することも可能。
情報提供:在パース日本国総領事館
21st Floor, The Forrest Centre, 221 St. George's Terrace, Perth,
WA 6000
Tel: 08‐9480‐1800
Fax: 08‐9321‐2030
E-mail: ryoji@jpnwa.com
ホームページ: www.perth.au.emb-japan.go.jp/index_j.htm
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