[第4節] 初めの一歩
今まで、勝つことで次へ勝つための原因を自分なりに作ってきた。試合に勝った時には、それを鉄則のように考えてきた。負けた時には、負ける原因を作らないよう、次は勝てるようにするための原因を作る。今回の勝利は、石田にとってパース・グローリーで味わう最初の勝利だったが、まだまだ先は長いことは分かっていながらも、この初白星はチームに何かしらのカンフル剤になることを確信している。 光と歓喜が消し去られたグランド脇に左膝と左足首に氷をあてがい、引きずりながら歩いていた石田。チームメートと初めて交わす勝利の会話に、いつになく表情を緩めていた。
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