Vol.222/2016/07
今月号は、まず一般読者から頂きましたお問い合わせの「運動すれば痩せるんですか?」について当コーナーのトレーナー、前島一貴さんに伺い、アドバイスを頂きました。そして、冬に入り雨の日が多くなったパースでの、エクササイズを3つほど紹介します。
「運動すれば痩せるんですか?」という質問について、前島さんにインタビューをしました。
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運動すれば痩せるんですか? |
まず、“痩せる”メカニズムを理解しましょう。計算式では以下となります。 |
摂取カロリー−消費カロリー(基礎代謝量+運動量)=“?”
この計算式で、答え“?”がマイナスになれば“痩せる”ということになります(【摂取カロリー】とは、食事で体内に取り込むエネルギー。【消費カロリー】とは、基礎代謝や運動などにより消費されるエネルギー。【基礎代謝量】とは、体が内臓を動かしたり体温を維持するなどに使われるエネルギー)。 |
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では、運動だけではダメということですね? |
はい、運動を含む消費カロリーが、摂取カロリーを超えないと“痩せない”ということになります。単純に食べる量(摂取カロリー)が、消費されるカロリーを上回っていたら痩せません。 |
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では、食べるのを我慢すれば良いんですか? |
もちろん、食べなければ消費カロリーが摂取カロリーを上回ることになるかもしれませが、人間、食べないことを続けることはできません。ならば、食べても痩せる身体を作ることが大切となります。その身体は、運動をしなければ作れないのです。
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運動をすると筋肉がつきませんか? |
運動をすることで筋肉がつきますが、それにより基礎代謝が上がります。つまり、消費カロリーが更に上がり、摂取カロリーを超える助けとなるのです。ただ、“筋肉質の身体にはなりたくない”と思っている女性の方もいらっしゃると思います。そこで、筋肉質の身体を作る無酸素運動ではなく、ダイエットに効果的な有酸素運動を取り込めば良いでしょう。 |
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有酸素運動とは? |
ウォーキングやジョギングです。ただし、目安として20分以内の有酸素運動は血液中の糖をエネルギーとして使いますが、20分を超えると体にたまった脂肪をエネルギーとして使うようになるので、“痩せる”には更に効果的となります。しかし、エクササイズ全般に共通することは、継続です。この継続があって、“痩せる”ことになりますので、そこをお忘れなく!
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1年前の本誌特集記事がきっかけで、このコーナーで連載させて頂くようになり、お蔭様で2年目に突入することができました。今までご愛読頂きました読者の皆さんにお礼申し上げます。現在、自身のバックグラウンドである体操競技にコーチや審判として携わっていますが、新しいコーチングのライセンスを取得するため、所属クラブのヘッドコーチから日々指導を受けています。その環境に感謝しつつ、引き続き当コーナーでもエクササイズの継続の大切さを紹介できればと考えております。今後とも宜しくお願い致します。 |