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  夕立が上がりました。
  僕達は下着だけを身に着けてトンネルを抜け出すと、濡れた芝の上に並んで腰を降ろしました。
  「MADDIE、こんな格好で大丈夫かな?」
  「大丈夫よ、今水から上がって来たって顔していれば誰も変に思わないって。」
  確かに目の前をスワン川が流れていました。
  「忘れたの?今2人で滝の中を泳いで来たばかりじゃない?あんなにわたしにしがみついて溺れそうになっていたくせに。」
 まわりに人がいないことをいいことに、彼女は僕の喘ぎ声まで真似し始める始末でした。

   「なあ、今エネルギーがゼロに近いんだよ。お願いだからそっとしておいてくれないかな?」
  女って生き物はどうしてこんなにタフなんだろう、と思わずにはいられませんでした。
  マウンテンバイクが2台水しぶきを上げながら僕達の後ろを通り過ぎて行きました。そして、通りすぎた2人の男の子がある距離まで離れてから申し合わせたようにMADISONを振り返るのが分かりました。
  「MADDIE、やっぱりこんなところでトップレスはまずいんじゃないかなあ?」