「チャーリー、悪いんだけど今日行けそうに無いんだ。」
「なんだか、また大変そうだな。それでなんて言っときゃいいんだ?」
「2日、いや3日ほど休みたいんだ。」
「お安いご用だぜ。ところでMORIO、今日ここでパーティーやってるのは知ってただろう?」
そういえば今日はキャシーズの10周年記念日でした。
「よかったら、その姉ちゃんも連れて顔出さないか?」
電話の向こうでバンドの騒々しい音楽が鳴り響いていました。
「悪いけどチャーリー、今それどころじゃ無いんだよ。」
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僕はしつこいチャーリーを振り払うように受話器を置くとその足でウールワースまで走り、黒い生地に画鋲、それに1リットル入りの水を半ダース買ってから、急いでバチェラーに引き返しました。
階段を上り震える手を抑えるようにカギをさし込んでからドアを開けると、明かりを消したままの部屋の中はすっかり真っ暗になっていました。僕は静かにドアを閉めると内側からカギをかけ直して、バスルームの中の様子を窺いました。
そしてまだMADISONがバスルームにこもっているのを確かめてから、買ってきた黒い生地を窓の形に裁断して部屋の窓全部に目隠しをしてまわりました。
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