ここパースの国際空港は世界中でも、最も遅れた空港としての汚名があるようだが、いよいよ7年を費やして改築されることが決定した。恐らく、完成する頃には様々な航空会社が就航し、海外へのアクセスはもっと至便になることだろう。拡大するパースもこれで次のレベルに昇格することになるのだろうか。筆者は、何とも田舎くさい現在の国際空港がけっこう気に入っているのだが。
 ところで、日本での状況はどうなのだろうか。出入国管理局統計(2007年)によると、2006年に日本に入国した外国人数は811万人で前年より65万人増で過去最高を記録し、出国した日本人は1753万人で、3年連続して微増している。この統計値は国際空港利用者数とは異なるが、数値にあまり大きな違いはないだろう。オーストラリア同様、日本でも出入国者が増加し続けているのがわかる。

国内外へ出入りする人々の数の変化には、様々な要因があるだろう。パースの状況を考えるなら、最近の移民居住者数の増加も関係しているかもしれない。街を歩いていても、5、6年前に比べて、アジア系、中東系、アフリカ系と思われる人々の姿が目立つようになった。こういった人々の母国への里帰りを考慮するなら、国際線利用者数も当然増加するだろう。また現在、好調なオーストラリア経済の恩恵を受けて、海外旅行へ出かける人々も増えているはずだ。これからの世の中、世界中の人々がどんどん海外に向けて飛び出していくことだろう。航空会社や空港にはより良いサービスを期待したいところだ。

<筆者のプロフィール>
東京生まれの元祖ワーホリ。日本企業のエンジニアを辞職し、日豪で計3年間の修行の後、日本語教師となる。パース在住15年、日本語教師歴11年。ペンネーム「ブッシュウォーカー」。

 


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