日本でもガソリンの値上げは大きく取り上げられている。原油高に加えて、最近の円安の影響が出ているようだ。この5月1日から石油連盟が明らかにした通り、前月比で1リッター当たり約4円値上げされた。4月20日時点で、レギュラーガソリンが平均130.9円と去年10月末以来の高値となった後だけに、今回の一度に4円は大きいな。しかし、日本ではこの高騰が、現行の原油で供給不足が起きていないことや、アメリカで原油が十分に蓄えられているといったことから、まもなく収まると予測しているようだ。ただし、現在はイラン問題が大きく関わっているだけに、逆に更なる高騰が起きる可能性はあるよな。
ガソリンの値上げといった一見単純な出来事も、掘り下げていくと奥が深いことがわかるだろう。税金は勿論、石油の産油国と消費国との外交問題が大きく関係しているのだ。日本のようにまだまだエネルギーを石油に頼っている石油消費国では、石油無しでは経済が成り立たず、確保するのに必死になる。そして、中東を中心とする産油国はそういったことを外交にうまく利用しながら、石油消費国と渡り合っているわけだ。まぁ近い将来、石油に替わる新エネルギーの開発がどんどん進めば、外交問題も大きく変わり、世の中に大きな変化が生じるだろう。そして、その時には「俺の車は水素で走るんだ」なんて、ガソリンの値段など気にならない社会になっているかもしれないよな。
最後に、今月でパースエクスプレスが創刊以来100号となったことで、これまでの読者の方々には、深く感謝の気持ちをお伝えしたい。
|